古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 212番

有明の

平親宗(たいらのちかむね)

有明の月は待っていないのに出てしまったけれど、ほととぎすは、なお山深くにいて出てこないことだ。

詞書
「郭公の心をよみ侍りける」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言親宗(平親宗)
  1. 1有明ありあけ有明ありあけありあけののの初句
  2. 2月つき月つきつきははは待ま待ままたぬにたぬにたぬに二句
  3. 3出い出いいでぬれどでぬれどでぬれど三句
  4. 4なほなほなお山やま山やまやまふかきふかきふかき四句
  5. 5時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎすかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

有明の月は待っていないのに出てしまったけれど、ほととぎすは、なお山深くにいて出てこないことだ。

意訳

待ってもいない有明の月は出てしまった。けれども、待ちわびているほととぎすは、まだ山の奥にいて出てこない。

語釈・文法注

待たぬに
待っていないのに。

和歌

作者
平親宗(たいらのちかむね) 1144–1199
平時信の子で、平時忠・建春門院滋子の弟。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・212番
歌体
短歌
状況
詞書「郭公の心をよみ侍りける」(ほととぎすの心を詠みました歌)。

解説

作者の親宗は平時忠の弟。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、38頁(コマ29)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日