新古今和歌集 巻第三 夏歌 211番
郭公
ほととぎすが鳴いて入っていく入佐の山の端は、月が隠れる時よりも恨めしいことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ほととぎすの心を詠みました歌。
ほととぎすが鳴いて入っていく入佐の山の端は、月が隠れる時よりも恨めしいことだ。
意訳
ほととぎすが鳴きながら入佐の山の端に飛び去っていった。月が山の端に入るのも惜しいが、ほととぎすを隠してしまう山の端は、それ以上に恨めしい。
語釈・文法注
- いるさ
- 「入る」と「入佐の山」の掛詞。
和歌
- 作者
- 藤原頼実(ふじわらのよりざね) 1155–1225
藤原経宗の子。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・211番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「郭公の心をよみ侍りける」(ほととぎすの心を詠みました歌)。
修辞
- 掛詞
- 「いるさ」に「入る」と「入佐」を掛ける。
解説
作者の前太政大臣は藤原頼実。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、38頁(コマ29)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日