新古今和歌集 巻第三 夏歌 208番
ひと聲は
その一声は、ほととぎすだと思いきることができない。夕暮れ時の雲の乱れの中で聞いたので。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ほととぎすを詠んだ歌。
その一声は、ほととぎすだと思いきることができない。夕暮れ時の雲の乱れの中で聞いたので。
意訳
夕暮れの雲が乱れる中で、一声だけ鳥の声がした。ほととぎすだったのかどうか、確かにそうだとは思いきれない。
語釈・文法注
- 思ひぞあへぬ
- 思いきることができない。
- たそがれどき
- 夕暮れ時。「誰そ彼」と、相手が誰か見分けにくい時。
和歌
- 作者
- 八条院高倉(はちじょういんのたかくら) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
藤原惟方の娘とされ、鳥羽天皇の皇女八条院暲子内親王に仕えた女房。後鳥羽院の歌壇で活躍した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・208番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「郭公をよめる」(ほととぎすを詠んだ歌)。
解説
八条院高倉の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、37頁(コマ28)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日