古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 204番

誰が里も

紫式部(むらさきしきぶ)

どの人の家にも訪れてくるかと、ほととぎすを、心の限り待ちわびるのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
紫式部
  1. 1誰た誰たたががが里さと里さとさとももも初句
  2. 2とととひもやひもやいもや來く來くくるとるとると二句
  3. 3時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす三句
  4. 4心こころ心こころこころのかぎりのかぎりのかぎり四句
  5. 5待ま待ままちぞわびましちぞわびましちぞわびまし結句

引用の仕方

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現代語訳

どの人の家にも訪れてくるかと、ほととぎすを、心の限り待ちわびるのだろうか。

意訳

ほととぎすはどこの家にも訪れるだろうか。人々はみな、心の限りを尽くしてほととぎすを待ちわびているのだろう。

語釈・文法注

とひもや來る
訪ねて来るだろうか。
待ちぞわびまし
待ちわびるだろう。

和歌

作者
紫式部(むらさきしきぶ) 978?–1014?
藤原為時の娘。一条天皇の中宮彰子に仕え、『源氏物語』を書いた。『紫式部日記』『紫式部集』もある。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・204番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

紫式部の歌。底本は「誰が里も…待ちぞわびまし」とするが、「たが里に…待ちぞわびにし」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、37頁(コマ28)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日