古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 199番

きゝてしも

源有仁(みなもとのありひと)

ほととぎすの声を聞いてからも、やはり眠れないことだ。待っていた幾夜もの夜の、眠らない習慣のせいで。

作者
花園左大臣(源有仁)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2きゝてしもきゝてしもききてしも初句
  3. 3猶なほ猶なほなおぞぞぞ寢ね寢ねねられぬられぬられぬ二句
  4. 4時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす三句
  5. 5待ま待ままちしちしちし夜よ夜よよ頃ごろ頃ごろごろののの四句
  6. 6心こころ心こころこころならひにならひにならいに結句

引用の仕方

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現代語訳

ほととぎすの声を聞いてからも、やはり眠れないことだ。待っていた幾夜もの夜の、眠らない習慣のせいで。

意訳

ほととぎすの声をようやく聞くことができた。それなのに眠れない。何夜も眠らずに待っていたので、それが習慣になってしまったのだ。

語釈・文法注

きゝてしも
聞いてからも。「しも」は強意。
心ならひ
心の習慣、くせ。

和歌

作者
源有仁(みなもとのありひと) 1103–1147
後三条天皇の孫で、輔仁親王の子。臣籍に下って左大臣に至った。花園に住んだので花園左大臣と呼ばれた。詩歌・管絃にすぐれた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・199番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

作者は花園左大臣と呼ばれた源有仁。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ28)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日