古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 180番

卯の花の

白河院(しらかわいん)

卯の花がところどころに咲いている垣根を、雲間からさす月の光かと見ることだ。

作者
白河院御製(白河院)
  1. 1卯花如月うのはなつきのごとし卯花如月うのはなつきのごとしうのはなつきのごとしといへるといへるといえる心こころ心こころこころをををよませよませよませ給たま給たまたまひけるひけるいける詞書
  2. 2卯う卯ううののの花はな花はなはなののの初句
  3. 3むら〳〵さけるむら〳〵さけるむらむらさける二句
  4. 4垣かき垣かきかき根ね根ねねをばをばをば三句
  5. 5雲くも雲くもくも間ま間ままののの月つき月つきつきののの四句
  6. 6影かげ影かげかげかとぞかとぞかとぞ見み見みみるるる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「卯の花は月のようだ」という題で、人々に詠ませなさった歌。

卯の花がところどころに咲いている垣根を、雲間からさす月の光かと見ることだ。

意訳

垣根のあちこちに白い卯の花がまだらに咲いている。それが、雲の切れ間からところどころに差しこむ月の光のように見える。

語釈・文法注

卯花如月
題。卯の花は月のようだ。
むら〳〵
まだらに、ところどころに。

和歌

作者
白河院(しらかわいん) 1053–1129
第七十二代天皇。譲位後に院政を始めた。和歌を好み、源俊頼に『金葉和歌集』の撰集を命じ、藤原通俊に『後拾遺和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・180番
歌体
短歌
状況
詞書「卯花如月といへる心をよませ給ひける」(「卯の花は月のようだ」という題で、人々に詠ませなさった歌)。

修辞

見立て
白い卯の花を月の光に見立てる。

解説

白河院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ26)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日