新古今和歌集 巻第二 春歌下 167番
散りのこる
散り残っている花もあるかと、連れ立って、深い山の奥を訪ねてみたいものだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕春の暮れ方に、藤原実方朝臣のもとに送った歌。
散り残っている花もあるかと、連れ立って、深い山の奥を訪ねてみたいものだ。
意訳
春も終わりだが、山の奥にはまだ散り残っている花があるかもしれない。あなたと連れ立って、深山の奥を訪ねてみたい。
語釈・文法注
- うちむれて
- 連れ立って。
- 深山がくれ
- 深い山の奥に隠れた所。
- 尋ねてしがな
- 「てしがな」は願望。訪ねたいものだ。
和歌
- 作者
- 藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二・春歌下・167番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「春の暮方、實方朝臣の許につかはしける」(春の暮れ方に、藤原実方朝臣のもとに送った歌)。
解説
作者の道信は藤原為光の子で、若くして亡くなった。百人一首52番の作者。実方とは親しい友だった。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、30頁(コマ25)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日