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新古今和歌集 巻第二 春歌下 156番

春ふかく

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

春も深まったころ、花を訪ねて分け入った入佐の山の端に、ほのかに見えた雲のような花の色が残っている。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1春はる春はるはるふかくふかくふかく初句
  2. 2尋たづ尋たづたずねいるさのねいるさのねいるさの二句
  3. 3山やま山やまやまののの端は端ははににに三句
  4. 4ほのほのほの見み見みみししし雲くも雲くもくもののの四句
  5. 5色いろ色いろいろぞぞぞ殘のこ殘のこのこれるれるれる結句

引用の仕方

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現代語訳

春も深まったころ、花を訪ねて分け入った入佐の山の端に、ほのかに見えた雲のような花の色が残っている。

意訳

春も深まって、花を訪ねて入佐の山に分け入ると、山の端に、雲かと見まがうほのかな花の色がまだ残っていた。

語釈・文法注

いるさ
「(尋ね)入る」と「入佐(いるさ)の山」の掛詞。入佐山は但馬国の歌枕。

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・156番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「いるさ」に「入る」と「入佐」を掛ける。

解説

公経の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、28頁(コマ24)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日