古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二 春歌下 132番

散りまがふ

藤原頼輔(ふじわらのよりすけ)

散り乱れる花をよそから見ると、吉野山の、嵐に騒ぎ立つ峰の白雲のようだ。

作者
刑部卿賴輔(藤原頼輔)
  1. 1春日社かすがのやしろ春日社かすがのやしろかすがのやしろののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせとてとてとて、、、人々ひとびと人々ひとびとひとびと歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2散ち散ちちりまがりまがりまがふふう初句
  3. 3花はな花はなはなのよそめはのよそめはのよそめは二句
  4. 4吉野山よしのやま吉野山よしのやまよしのやま三句
  5. 5あらしにさわぐあらしにさわぐあらしにさわぐ四句
  6. 6嶺みね嶺みねみねののの白雲しらくも白雲しらくもしらくも結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕春日社の歌合として人々が歌を詠みました時の歌。

散り乱れる花をよそから見ると、吉野山の、嵐に騒ぎ立つ峰の白雲のようだ。

意訳

吉野山で散り乱れる桜を遠くから眺めると、まるで嵐に吹き乱される峰の白雲のように見える。

語釈・文法注

散りまがふ
散り乱れる。
よそめ
よそから見た様子。

和歌

作者
藤原頼輔(ふじわらのよりすけ) 1112–1186
藤原忠教の子。刑部卿に至った。蹴鞠の名手で、難波家の祖とされる。
出典
『新古今和歌集』巻第二・春歌下・132番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合とて、人々歌よみ侍りけるに」(春日社の歌合として人々が歌を詠みました時の歌)。

修辞

見立て
散る桜を白雲に見立てる。
体言止め
体言止め。

解説

作者の頼輔は藤原忠教の子。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、23頁(コマ21)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日