新古今和歌集 巻第二 春歌下 102番
白雲の
白雲がたなびく山の八重桜は、雲と見分けがつかない。どれを花と見定めて、行って折ったらよいのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕内大臣でありました時に、「望山花(山の花を望む)」という題で詠みました歌。
白雲がたなびく山の八重桜は、雲と見分けがつかない。どれを花と見定めて、行って折ったらよいのだろうか。
意訳
遠くの山に白雲がたなびき、八重桜も白く咲いている。雲と花の見分けがつかず、もし行って折るとしても、どれを花として折ればよいのかわからない。
語釈・文法注
- 望山花
- 題。山の花を遠く望む。
- 折らまし
- 「まし」はためらいの意を表す。折ったものだろうか。
和歌
- 作者
- 藤原師実(ふじわらのもろざね) 1042–1101
藤原頼通の子。白河天皇のもとで摂政・関白を務めた。京極殿に住んだので京極前関白と呼ばれる。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二・春歌下・102番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「內大臣に侍りける時、望山花といへる心をよみ侍りける」(内大臣でありました時に、「望山花(山の花を望む)」という題で詠みました歌)。
修辞
- 見立て
- 桜を白雲に見立てる。
解説
作者は藤原頼通の子、師実。京極殿に住んだので京極前関白と呼ばれた。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、18〜19頁(コマ19)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日