古典ライブラリー

万葉集 巻第十九 4243番

住吉に 齋く祝が

多治比土作(たじひのはにし)

同じ宴で民部少輔多治比土作が詠んだ歌。住吉に仕える神職の神のお告げでは、行きも帰りも船は速いだろうという歌。

住吉の社の神職と、海をゆく遣唐使船

題詞民部少輔多治比眞人土作の歌一首

  1. 1住吉すみのえ住吉すみのえすみのえににに住吉爾
  2. 2齋いつ齋いついつくくく祝はふり祝はふりはふりががが伊都久祝之
  3. 3神言かむごと神言かむごとかむごとととと神言等
  4. 4行ゆ行ゆゆくくくともともとも來く來くくともともとも行得毛來等毛
  5. 5船ふね船ふねふねははは早はや早はやはやけけけむむん舶波早家無

引用の仕方

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現代語訳

住吉に仕える神職の神のお告げでは、行くときも帰るときも、船は速いだろうとのことです。

意訳

航海の神である住吉の神のお告げを引いて、遣唐使船の往復の速やかな無事を予祝した歌である。

語釈・文法注

文法・本文

祝
「はふり」。神職。
神言
「かむごと」。神のお告げ。

和歌

作者
多治比土作(生没年未詳(八世紀中頃))
巻十九に、遣唐大使の藤原清河を送る宴で詠んだ歌を残す。のち参議に至った。
出典
『万葉集』巻第十九・部立なし・4243番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第4期(733〜759年(〜万葉集の最後の歌))
状況
大納言藤原仲麻呂の家で、遣唐使を送る宴の歌。

修辞

予祝
航海の無事を言葉で祝う。

解説

住吉大社は航海の守護神として遣唐使の信仰を集めた。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』下巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、697頁(コマ141)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』下巻 岩波書店、昭和5年(1930)、822頁(コマ175)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日