古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1621番

吾が屋前の 萩の花咲けり

巫部麻蘇娘子(かんなぎべのまそおとめ)

わが家の庭の萩の花が咲いた。見においでなさい。あと二日ほどたったら散ってしまうでしょう。巫部麻蘇娘子の歌。

庭いっぱいに萩の花が咲き、女性が門のほうを見て人を待っている

題詞巫部麻蘇娘子の歌一首

  1. 1吾わ吾わわががが屋に屋にに前は前ははののの吾屋前乃
  2. 2萩はぎ萩はぎはぎののの花はな花はなはな咲さ咲ささけけけりりり芽子花咲有
  3. 3見み見みみににに來き來ききませませませ見來益
  4. 4今いま今いまいま二ふつ二ふつふつ日か日かかばかりばかりばかり今二日許
  5. 5あらあらあらばばば散ち散ちちりりりなむなむなん有者將落

引用の仕方

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現代語訳

わが家の庭の萩の花が咲きました。見においでなさい。あと二日ほどたったら、散ってしまうでしょう。

意訳

萩の花が咲いたことを口実に、今のうちに見に来てほしいと、恋人の訪れを誘っている。

語釈・文法注

文法・本文

二日
「ふつか」。

和歌

作者
巫部麻蘇娘子(生没年未詳)
大伴家持と歌を交わした女性。
出典
『万葉集』巻第八・相聞・1621番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
作者未詳(時代を問わない)
状況
巫部麻蘇娘子の歌。

解説

花を口実に恋人を誘う、明るく率直な歌である。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、331頁(コマ169)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、373頁(コマ192)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日