古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1616番

朝ごとに 見る吾が屋戸の

笠女郎(かさのいらつめ)

毎朝見るわが家の撫子の花に、あなたがなってくれないものか。笠女郎が大伴家持に贈った歌。

朝の庭に撫子が咲き、女性がその花を見つめている

題詞笠女郎、大伴宿禰家持に贈れる歌一首

  1. 1朝あさ朝あさあさごとごとごとににに毎朝
  2. 2見み見みみるるる吾わ吾わわががが屋や屋やや戸ど戸どどののの吾見屋戸乃
  3. 3瞿麥なでしこ瞿麥なでしこなでしこののの瞿麥之
  4. 4花はな花はなはなにににももも君きみ君きみきみははは花爾毛君波
  5. 5ありありありこせこせこせぬぬぬかもかもかも有許世奴香裳

引用の仕方

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現代語訳

毎朝見るわが家の撫子の花に、あなたがなってくれないものだろうか。

意訳

家持が撫子の花であったら、毎朝見ていられるのにと、いつもそばにいてほしい思いを歌っている。

語釈・文法注

文法・本文

ありこせぬかも
あってくれないものか。

和歌

作者
笠女郎(生没年未詳)
大伴家持に多くの恋の歌を贈った女性歌人。
出典
『万葉集』巻第八・相聞・1616番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第4期(733〜759年(〜万葉集の最後の歌))
状況
笠女郎が大伴家持に贈った歌。

解説

家持の好んだ撫子の花に託して思いを伝えている。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、330頁(コマ169)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、372頁(コマ192)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日