古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1535番

我背子を 何時ぞ今かと

藤原宇合(ふじわらのうまかい)

あの方をいつ来るか今来るかと待っていると、顔を見ることができるだろうか。秋の風が吹いている。藤原宇合の歌。

秋風の吹く夕暮れ、女性が門の前で恋人の訪れを待っている

題詞藤原宇合卿の歌一首

  1. 1我わが我わがわが背せ背せせ子こ子ここををを我背兒乎
  2. 2何い何いい時つ時つつぞぞぞ今いま今いまいまかかかととと何時曾且今登
  3. 3待ま待ままつつつなべなべなべににに待苗爾
  4. 4面おも面おもおもやややははは見み見みみえええむむん於毛也者將見
  5. 5秋あき秋あきあきののの風かぜ風かぜかぜ吹ふ吹ふふくくく秋風吹

引用の仕方

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現代語訳

あの方を、いつ来るか今来るかと待っているうちに、顔を見ることができるだろうか。秋の風が吹いている。

意訳

女の立場で、恋人の訪れを待ちわびる心を歌っている。秋風の音を恋人の気配かと思う心が感じられる。

語釈・文法注

文法・本文

なべに
とともに、…するうちに。

和歌

作者
藤原宇合(694–737)
藤原不比等の子で、式家の祖。遣唐副使、常陸守、西海道節度使などを務めた。
出典
『万葉集』巻第八・雑歌・1535番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第3期(710〜733年(平城京遷都〜山上憶良の没年ごろ))
状況
藤原宇合の歌。

解説

宇合は漢詩人としても知られ、『懐風藻』に作品がある。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、319頁(コマ163)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、359頁(コマ185)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日