古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1517番

味酒 三輪の祝の

長屋王(ながやのおおきみ)

三輪の神主が祭る山を照らすほどの秋の黄葉が散ってしまうのは惜しい。長屋王の秋の歌。

三輪山が真っ赤な黄葉に照り映え、ふもとの社に神主の姿が見える

題詞長屋王の歌一首

  1. 1味うま味うまうま酒さけ酒さけさけ味酒
  2. 2三輪みわ三輪みわみわののの祝はふり祝はふりほうりののの三輪乃祝之
  3. 3山やま山やまやま照て照ててらすらすらす山照
  4. 4秋あき秋あきあきののの黃もみ黃もみもみ葉ぢ葉ぢじ秋乃黃葉
  5. 5散ち散ちちらららまくまくまく惜を惜ををしししももも散莫惜毛

引用の仕方

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現代語訳

(味酒)三輪の神主が祭る山を照らす秋の黄葉が、散ってしまうのは惜しいことだ。

意訳

三輪山の神主が仕える神の山を赤々と照らす黄葉が、やがて散ってしまうのを惜しんでいる。

語釈・文法注

文法・本文

祝
「はふり」。神主。
散らまく
散ること。

和歌

作者
長屋王(684?–729)
高市皇子の子。左大臣となったが、長屋王の変で自害した。
出典
『万葉集』巻第八・雑歌・1517番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第3期(710〜733年(平城京遷都〜山上憶良の没年ごろ))
状況
長屋王の秋の歌。

修辞

枕詞
「味酒」が「三輪」にかかる。

解説

三輪山は神の宿る山として崇められた。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、317頁(コマ162)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、356頁(コマ184)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日