古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1516番

秋山に もみつ木の葉の

山部王(やまべのおおきみ)

秋山で色づいた木の葉が散り移ってしまったら、もっと秋を見たいと思うだろうか。山部王が秋の木の葉を惜しんだ歌。

秋の山の黄葉が散りはじめ、王族の青年が名残を惜しんで見上げている

題詞山部王、秋葉を惜しむ歌一首

  1. 1秋あき秋あきあき山やま山やまやまににに秋山爾
  2. 2もみつもみつもみつ木こ木ここののの葉は葉ははののの黃反木葉乃
  3. 3うつりうつりうつりなばなばなば移去者
  4. 4更さら更さらさらにににややや秋あき秋あきあきををを更哉秋乎
  5. 5見み見みみまくまくまく欲ほ欲ほほりりりせせせむむん欲見世武

引用の仕方

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現代語訳

秋山で色づいた木の葉が散ってしまったら、さらにまた秋を見たいと思うだろうか。

意訳

美しく色づいた木の葉が散ってしまったら、きっとまた秋が見たくてたまらなくなるだろうと、黄葉を惜しんでいる。

語釈・文法注

文法・本文

もみつ
色づく。原文「黃反」。

和歌

作者
山部王(生没年未詳)
奈良時代の王族。
出典
『万葉集』巻第八・雑歌・1516番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第3期(710〜733年(平城京遷都〜山上憶良の没年ごろ))
状況
山部王が秋の木の葉を惜しんで詠んだ歌。

解説

黄葉の散るのを惜しむ心を、来年の秋への思いで表している。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、317頁(コマ162)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、356頁(コマ184)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日