古典ライブラリー

万葉集 巻第八 1434番

霜雪も いまだ過ぎねば

大伴三林(おおとものみはやし)

霜も雪もまだ消え去らないので、思いがけず、春日の里で梅の花を見たことだ。大伴三林の梅の歌。

まだ霜の残る春日の里で、梅の花がひっそりと咲いている

題詞大伴宿禰三林の梅の歌一首

  1. 1霜しも霜しもしも雪ゆき雪ゆきゆきももも霜雪毛
  2. 2いまだいまだいまだ過す過すすぎぎぎねねねばばば未過者
  3. 3思おも思おもおもははわぬぬぬににに不思爾
  4. 4春日かすが春日かすがかすがののの里さと里さとさとににに春日里爾
  5. 5梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはな見み見みみつつつ梅花見都

引用の仕方

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現代語訳

霜も雪もまだ消え去らないので、思いがけないことに、春日の里で梅の花を見たことだ。

意訳

まだ霜や雪の残る早春なので、梅の花はまだ咲くまいと思っていたのに、春日の里で思いがけず咲いている梅を見つけた喜びを歌っている。

語釈・文法注

文法・本文

過ぎねば
過ぎ去らないので。

和歌

作者
大伴三林(生没年未詳)
大伴氏の一族とされるが、伝はわからない。
出典
『万葉集』巻第八・雑歌・1434番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
作者未詳(時代を問わない)
状況
大伴三林の梅の歌。

解説

早春の梅との思いがけない出会いを、素直に詠んでいる。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、305頁(コマ156)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、341頁(コマ176)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日