古典ライブラリー

万葉集 巻第六 996番

御民吾

海犬養岡麻呂(あまのいぬかいのおかまろ)

天皇の民である私は、生きている甲斐がある。天地の栄える時代にめぐりあえたことを思うと。天平6年、天皇の詔に応えて海犬養岡麻呂が詠んだ歌。

朝日に照らされた平城京の大極殿の前で、官人がひざまずいて天皇を仰いでいる

題詞六年甲戌、海犬養宿禰岡麿、詔に應ずる歌一首

  1. 1御み御みみ民たみ民たみたみ吾われ吾われわれ御民吾
  2. 2生い生いいけけけるるる驗しるし驗しるししるしありありあり生有驗在
  3. 3天あめ天あめあめ地つち地つちつちののの天地之
  4. 4榮さか榮さかさかゆるゆるゆる時とき時ときときににに榮時爾
  5. 5遇あ遇ああへへえらくらくらく念おも念おもおもへへえばばば相樂念者

引用の仕方

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現代語訳

天皇の民である私は、生きている甲斐がある。天地の栄える時代にめぐりあえたことを思うと。

意訳

天平6年(734)、天皇の詔に応えて詠まれた歌である。天地とともに栄える聖代に生まれあわせたことを思うと、天皇の民として生きている甲斐があると、御代をたたえている。

語釈・文法注

文法・本文

遇へらく
「遇へり」のク語法。めぐりあっていること。

和歌

作者
海犬養岡麻呂(生没年未詳)
奈良時代の官人。
出典
『万葉集』巻第六・雑歌・996番
歌体
短歌(五七五七七)
時期
第4期(733〜759年(〜万葉集の最後の歌))
状況
天平6年(734)、海犬養岡麻呂が天皇の詔に応えて詠んだ歌。

解説

聖代を讃美する歌として、近代以降もよく知られた歌である。

関連

出典

底本
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、240頁(コマ124)。国立国会図書館デジタルコレクション
原文
佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、262頁(コマ137)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日