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源氏物語 第21帖 少女(8)

内大臣、大宮を責める

登場人物:内大臣(頭中将)・大宮

二日ほどして内大臣は大宮を訪れ、雲居雁と夕霧の仲を知りながら放っておいたと、涙ながらに大宮を責める。いとこ同士の結婚は世間の聞こえも軽々しく、源氏にとっても体裁が悪い、せめて知らせてくれれば手の打ちようもあったと訴える。夢にも知らなかった大宮は驚き、自分を責めるのは恨めしいと言い返すが、内大臣は女房たちも陰で笑っていると言い捨てて立ち去る。

大宮邸で、内大臣が夕霧と雲居雁の仲について訴え、尼姿の大宮が驚きながら話を聞いている場面(AI生成)
大宮邸で、内大臣が夕霧と雲居雁の仲について訴え、尼姿の大宮が驚きながら話を聞いている場面
  1. 1二日ふつか二日ふつかふつかばかりばかりばかりありありありててて參まゐ參まゐまいりりり給たま給たまたまへへえりりり。。。しきりしきりしきりににに參まゐ參まゐまいりりり給たま給たまたまふふう時とき時ときときははは大宮おほみや大宮おほみやおおみやもももいといといと御心みこころ御心みこころみこころゆきゆきゆき嬉うれ嬉うれうれしきしきしきものものものにににおぼいおぼいおぼいたりたりたり。。。御おん御おんおん尼あま尼あまあま引ひ引ひひきききつくろひつくろひつくろいうるはしきうるはしきうるわしき御おん御おんおん小袿こうちき小袿こうちきこうちきなどなどなど奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりそへそへそえててて、、、こここながらながらながらももも耻はづ耻はづはずかしげかしげかしげにににおはするおはするおわするひとざまひとざまひとざまなれなれなればばばまほまほまほならならならずずずぞぞぞ見み見みみえええ奉たてまつ奉たてまつたてまつりりり給たま給たまたまふふう。。。
  2. 2おとゞおとゞおとど御おん御おんおんけしきけしきけしき惡あ惡ああしくしくしくててて「「「こゝこゝここにににさぶらふさぶらふさぶらうもももはしたなくはしたなくはしたなく人々びと人々びとびといかにいかにいかに見み見みみ侍はべ侍はべはべらららむむんととと心こころ心こころこころおかおかおかれれれにににたりたりたり。。。はかばかしきはかばかしきはかばかしき身み身みみににに侍はべ侍はべはべらららねねねどどど世よ世よよににに侍はべ侍はべはべらららむむんかぎりかぎりかぎり御おん御おんおんめめめかれかれかれずずず御覽ごらん御覽ごらんごらんぜぜぜられられられ覺束おぼつか覺束おぼつかおぼつかなきなきなきへだてへだてへだてなくなくなくとととこそこそこそ思おも思おもおもひひい給たま給たまたまふれふれうれ。。。善よ善よよからからからぬぬぬものものものゝゝのうへうへうえにてにてにて怨うら怨うらうらめしめしめしととと思おも思おもおもひひい聞きこ聞きこきこえええさせさせさせつつつべきべきべきことことことののの出い出いいでででまうでまうでもうで來き來ききたるたるたるをををかうかうこうももも思おも思おもおもううう給たま給たまたまへへえじじじとととかつかつかつははは思おも思おもおもううう給たま給たまたまふれふれうれどどど猶なほ猶なほなおしづめしづめしずめ難がた難がたがたくくく覺おぼ覺おぼおぼえええ侍はべ侍はべはべりりりてててなむなむなん」」」ととと淚なみだ淚なみだなみだおしおしおしのごひのごひのごい給たま給たまたまふふうににに宮みや宮みやみやけさうじけさうじけそうじ給たま給たまたまへへえるるる御おん御おんおん顏かほ顏かほかおののの色いろ色いろいろたがひたがひたがいててて御おん御おんおん目め目めめもももおほきおほきおおきににになりなりなりぬぬぬ。。。
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  5. 5誠まこと誠まことまことににに天あめ天あめあめののの下した下したしたならぶならぶならぶ人ひと人ひとひとなきなきなき有職いうそく有職いうそくゆうそくにににははは物もの物ものものせせせらるらるらるめれめれめれどどどしたしきしたしきしたしきほどほどほどにににかゝるかゝるかかるははは人ひと人ひとひとののの聞き聞ききききき思おも思おもおもふふう所ところ所ところところもももあはつけきあはつけきあわつけきやうやうようににになむなむなん。。。何なに何なになにばかりばかりばかりののの程ほど程ほどほどにににもももあらあらあらぬぬぬなからひなからひなからいにににだにだにだにししし侍はべ侍はべはべるるるをををかのかのかの人ひと人ひとひとののの御おん御おんおんためためためにににもももいといといとかたはかたはかたわなるなるなることことことなりなりなり。。。
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引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

二日ほどたって、内大臣は大宮のもとに参上なさった。しきりに参上なさる時は、大宮もたいそう満足して嬉しいものとお思いになっていた。尼削ぎの額髪を整え、きちんとした小袿などを重ねてお召しになって、わが子ながらも気が引けるほど立派な人柄なので、直接にではなく、物越しにお会い申し上げなさる。

大臣はご機嫌が悪くて、「こちらに伺うのもきまりが悪く、女房たちがどう見るだろうかと気がひけてしまいました。たいした身ではございませんが、生きております限り、絶えずお目にかかり、気がかりな隔てもないようにと存じております。けしからぬ者のことで、恨めしいと思い申し上げてしまいそうなことが出てまいりましたのを、こうも思うまいと一方では存じますが、やはり静めがたく思われまして」と、涙をぬぐいなさるので、大宮は化粧なさったお顔の色も変わって、お目も大きく見開かれた。

「どのようなことで、この年の末になって、心の隔てをお持ちになるのでしょう」と申し上げなさるのも、さすがにお気の毒だけれど、

「頼もしいお陰に、幼い者(雲居雁)を差し上げておいて、私自身はかえって幼いころから世話もいたさず、まず身近な宮仕え(女御)などが思うようにいかないのを見て嘆き、奔走しながらも、それでもこちらでは一人前にしてくださるだろうと頼りにしてまいりましたのに、思いもよらないことがございましたので、たいそう残念で。

本当に、天下に並ぶ者のない、すぐれた人物ではいらっしゃるようですが、親しい間柄でこのようなことになるのは、世間の人が聞いて思うところも軽々しいようで。たいした身分でもない者どうしでさえ、そういたしますのに、あの人(夕霧)のためにも、たいそう体裁の悪いことです。

縁遠い、華やかで目新しいところに、今風に婿として迎えられてこそ、すばらしいのです。縁続きの者どうしで、ひねくれたような様子なので、大臣(源氏)もお聞きになって、お思いになるところがございましょう。

それにしても、このようなことがありますとお知らせくださって、特別に扱い、少し心ひかれるようなことを交えてこそ、ありましょうに。幼い者たちの心に任せて放っておかれたのを、情けなく存じます」と申し上げなさるにつけても、

大宮は夢にもご存じないことなので、あきれてお思いになって、「本当に、そうおっしゃるのももっともですが、まったくこの子たちの内心を知りませんでした。本当に残念なことは、こちらこそましてお嘆きするべきでございます。一緒に罪を負わせなさるのは恨めしいことです。

お世話申し上げてから、格別に思っておりまして、あなたがお気づきにならないことをも、すぐれた様子に育てようと、人知れず思っておりました。まだ一人前でない年頃なのに、親心の闇に迷って、急いで結婚させようとは、思いもよらないことです。

それにしても、誰がこんなことを申し上げたのでしょう。けしからぬ人の言うことにつられて、きっぱりとお思いになっておっしゃるのも、つまらなくむなしいことで、あの子たちの名に傷がつくでしょう」とおっしゃると、

「何の根も葉もないことでございましょう。お仕えしているらしい女房たちも、一方では皆、非難して笑っているようですのに、たいそう残念で心穏やかでなく存じられますよ」と言って、お立ちになった。

事情を知っている女房は、たいそうお気の毒に思う。先夜の陰口の女房たちは、まして気が動転して、どうしてあんな内輪話をしたのだろうと、思い嘆き合った。

意訳

内大臣は大宮を訪れ、雲居雁と夕霧の仲を知りながら放っておいたと、涙ながらに責める。いとこ同士の結婚は世間の聞こえも軽々しく、知らせてくれれば手の打ちようもあったと訴える。

夢にも知らなかった大宮は驚き、自分を責めるのは恨めしい、けしからぬ者の言うことを真に受けるのは二人の名に傷がつくと言い返すが、内大臣は女房たちも陰で笑っていると言い捨てて立ち去る。陰口を言った女房たちは後悔する。

語釈・文法注

御尼びたひ
尼削ぎにした額髪。大宮は出家して尼姿になっている。

文法

「こそ…め」(まぜてこそ侍らめ)
「交えてこそあるべきでしょうに」。適当・勧誘の意に、非難の気持ちがこもる。
反語の「何の…にか侍らむ」(何のうきたることにか侍らむ)
「どうして根拠のないことがございましょうか、いや、確かなことです」。

解説

内大臣が母の大宮を責める場面は、親子の間の感情的な対立を生々しく描く。内大臣は、娘を東宮妃にする望みが崩れた怒りを、娘を預けていた母にぶつけている。

大宮は、夕霧と雲居雁の二人の孫を等しくかわいがってきた。内大臣が夕霧との結婚を体裁が悪いとするのに対し、大宮は、二人の名に傷がつくことを何よりも心配している。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部1(源氏物語 上) 板倉屋書房、明治36年(1903)、392–395頁(コマ199–200)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日