古典ライブラリー

源氏物語 第4帖 夕顔(5)

素性を隠しての逢瀬

登場人物:光源氏・惟光・夕顔・右近

惟光は、夕顔の宿の女房たちが頭中将の車を見て騒いだことを報告し、源氏は女が常夏の女ではないかと思う。惟光の手引きで源氏は身をやつして通いはじめるが、互いに名を明かさない。正体の知れない男を女はいぶかり、源氏もまた、素直で柔らかな女にのめりこんでいく。

夜更けの質素な住まいで、身分を隠した光源氏が夕顔と向かい合い、ひそかに語り合っている場面(AI生成)
夜更けの質素な住まいで、身分を隠した光源氏が夕顔と向かい合い、ひそかに語り合っている場面
  1. 1まことやまことやまことやかのかのかの惟光これみつ惟光これみつこれみつがががあづかりあづかりあずかりのののかいまみかいまみかいまみはははいといといとよくよくよく見み見みみ取と取ととりりりててて申まう申まうもうすすす。。。
  2. 2「「「そのそのその人ひと人ひとひととととははは更さら更さらさらにににおもひおもひおもいよりよりより侍はべ侍はべはべらららずずず。。。人ひと人ひとひとにににいみじくいみじくいみじく隱かく隱かくかくれれれ忍しの忍しのしのぶるぶるぶる氣色けしき氣色けしきけしきににになむなむなん見み見みみえええはべるはべるはべるををを、、、つれづれつれづれつれづれなるなるなるまゝまゝままににに南みなみ南みなみみなみのののはじとみはじとみはじとみあるあるあるにににわたりわたりわたり來き來ききつゝつゝつつ
  3. 3車くるま車くるまくるまののの音おと音おとおとすれすれすればばば若わか若わかわかききき者もの者ものものどもどもども覗のぞ覗のぞのぞきききなどなどなどすすすべかべかべかめるめるめるににに、、、このこのこのとととおぼしきおぼしきおぼしきもももはひはひはいわたるわたるわたる時とき時ときときはべはべはべめるめるめる。。。かたちかたちかたちなむなむなんほのかほのかほのかなれなれなれどどどいといといとらうたげらうたげろうたげににに侍はべ侍はべはべるるる。。。
  4. 4ひとひとひと日ひ日ひひさきさきさきおひおひおいてててわたるわたるわたる車くるま車くるまくるまののの侍はべ侍はべはべりりりしししをををのぞきのぞきのぞきてててわらはべわらはべわらわべののの急いそ急いそいそぎぎぎ來き來ききててて、、、ののの君きみ君きみきみこそこそこそまづまづまず物もの物ものもの見み見みみ給たま給たまたまへへえ、、、中將殿どの中將殿どのどのこそこそこそこれこれこれよりよりより渡わた渡わたわたりりり給たま給たまたまひひいぬれぬれぬれととといへいへいえばばば、、、
  5. 5またまたまたよろしきよろしきよろしきおとなおとなおとな出い出いいででで來き來ききててて、、、あなかまあなかまあなかまととと手て手ててかくかくかくものものものからからから、、、いかでいかでいかでさささはははしるしるしるぞぞぞ、、、いでいでいで見み見みみむむんとととてててはひはひはいわたるわたるわたる。。。打橋うちはし打橋うちはしうちはしだつだつだつものものものををを路みち路みちみちにてにてにてなむなむなん通かよ通かよかよひひい侍はべ侍はべはべるるる。。。
  6. 6急いそ急いそいそぎぎぎくるくるくるものものものはははきぬきぬきぬののの裾すそ裾すそすそををを物もの物ものものににに引ひ引ひひきききかけかけかけてててよろぼひよろぼひよろぼい倒たふ倒たふたおれれれててて、、、橋はし橋はしはしよりよりよりももも落おと落おとおとちちちぬぬぬべけれべけれべければばば、、、いでいでいでこのこのこのかづらきかづらきかずらきのののこそこそこそさかしうさかしうさかしゅうしししおきおきおきたれたれたれとととむつがりむつがりむつがりててて、、、ものものもののぞきのぞきのぞきののの心こころ心こころこころもももさめさめさめぬぬぬめりめりめり。。。
  7. 7君きみ君きみきみははは御おん御おんおんなほしなほしなおし姿すがた姿すがたすがたにてにてにて御おん御おんおん隨身ずいじん隨身ずいじんずいじん共ども共どもどももももありありありししし、、、なにがしなにがしなにがしくれがしくれがしくれがしととと數かず數かずかずへへえしししははは、、、頭中將とうのちゆうじやう頭中將とうのちゆうじやうとうのちゅうじょうののの隨身ずいじん隨身ずいじんずいじんそのそのその小舍人こどねり小舍人こどねりこどねりわらはわらはわらわをををなむなむなんしるししるししるしにににいひいひいい侍はべ侍はべはべりりりししし」」」などなどなど聞きこ聞きこきこゆれゆれゆればばば、、、
  8. 8「「「たしかたしかたしかにににそのそのその車くるま車くるまくるまををを見み見みみましましまし」」」とととのたまひのたまひのたまいててて、、、もしもしもしかのかのかの哀あは哀あはあわれれれににに忘わす忘わすわすれれれざりざりざりしししにににやややととと思おも思おもおもほしほしおしよるよるよるもももいといといと知し知ししらららまほしげまほしげまほしげなるなるなる御おん御おんおん氣色けしき氣色けしきけしきををを見み見みみててて
  9. 9「「「私わたくし私わたくしわたくしのののけさうけさうけそうもももいといといとよくよくよくしししおきおきおきててて、、、あないあないあないももも殘のこり殘のこりのこりるるる所ところ所ところところなくなくなく見み見みみ給たま給たまたまへへえ置お置おおきききながらながらながら、、、唯ただ唯ただただ我わ我わわれれれどちどちどちととと知し知ししらせらせらせててて物もの物ものものなどなどなどいふいふいう若わか若わかわかきききおもとおもとおもとののの侍はべ侍はべはべるるるをををそらおぼれそらおぼれそらおぼれしししてててなむなむなん謀はか謀はかはかららられれれまかりまかりまかりありくありくありく。。。
  10. 10いといといとよくよくよく隱かく隱かくかくしししたりたりたりととと思おも思おもおもひひいててて小ちひさ小ちひさちいさききき子こ子ここどもどもどもなどなどなどののの侍はべ侍はべはべるるるががが、、、ことことことあやまちあやまちあやまちしししつつつべきべきべきもももいひいひいい紛まぎ紛まぎまぎらはしらはしらわしててて、、、又また又またまた人ひと人ひとひとなきなきなきさまさまさまををを强し强ししひひいてててつくりつくりつくり侍はべ侍はべはべるるる」」」などなどなどかたりかたりかたりててて笑わら笑わらわらふふう。。。
  11. 11「「「尼君あまぎみ尼君あまぎみあまぎみのののとぶらひとぶらひとぶらいにににものせものせものせむむん序ついで序ついでついでにににかいまみかいまみかいまみせせせさせよさせよさせよ」」」とととのたまひのたまひのたまいけりけりけり。。。
  12. 12假かり假かりかりにににてててももも宿やど宿やどやどれれれるるる住す住すすまひまひまいののの程ほど程ほどほどををを思おも思おもおもふふうににに、、、これこれこれこそこそこそかのかのかの人ひと人ひとひとののの定さだ定さださだめめめあなづりあなづりあなずりししし下しも下しもしものののしなしなしなならならならめめめ、、、そのそのその中なか中なかなかににに思おも思おもおもひひいののの外ほか外ほかほかにににをかしきをかしきおかしき事こと事ことこともももあらあらあらばばばなどなどなど思おも思おもおもほすほすおすなりなりなりけりけりけり。。。
  13. 13惟光これみつ惟光これみつこれみつ、、、いさゝかいさゝかいささかののの事こと事ことことももも御心みこころ御心みこころみこころににに違たが違たがたがははわじじじととと思おも思おもおもふふうににに、、、おのれおのれおのれももも隈くま隈くまくまなきなきなきすきすきすき心ごころ心ごころごころにてにてにて、、、いみじくいみじくいみじくたばかりたばかりたばかり惑まど惑まどまどひひい步あり步ありありきききつゝつゝつつ、、、忍しの忍しのしのびびびててておはしまさおはしまさおわしまさせせせそめそめそめてててけりけりけり。。。
  14. 14このこのこの程ほど程ほどほどののの事こと事ことことくだくだしけれくだくだしけれくだくだしければばば、、、例れい例れいれいのののもらしもらしもらしつつつ。。。
  15. 15女をんな女をんなおんなをををさしさしさしてててそのそのその人ひと人ひとひとととと尋たづ尋たづたずねねね出い出いいででで給たま給たまたまははわねねねばばば我わ我わわももも名な名ななのりのりのりをををししし給たま給たまたまははわででで、、、いといといとわりなうわりなうわりのうやつれやつれやつれ給たま給たまたまひひいつゝつゝつつ、、、例れい例れいれいならならならずずずおりおりおり立た立たたちちちありきありきありき給たま給たまたまふふうははは、、、おろかおろかおろかにににはははおぼさおぼさおぼさぬぬぬなるなるなるべしべしべしととと見み見みみれれればばば、、、我わ我わわががが馬むま馬むまうまをををばばば奉たてまつ奉たてまつたてまつりりりててて御おん御おんおんともともともににに走はし走はしはしりりりありくありくありく。。。
  16. 16懸想人けさうびと懸想人けさうびとけそうびとのののいといといと物もの物ものものげなきげなきげなき足あし足あしあしもともともとををを見み見みみつけつけつけられられられててて侍はべ侍はべはべらららむむん時とき時ときとき、、、からくからくからくもももあるあるあるべきべきべきかなかなかなとととわぶれわぶれわぶれどどど、、、
  17. 17人ひと人ひとひとににに知し知ししらせらせらせ給たま給たまたまははわぬぬぬまゝまゝままににに、、、かのかのかの夕顏ゆふがほ夕顏ゆふがほゆうがおのののしるべしるべしるべせせせししし隨身ずいじん隨身ずいじんずいじんばかりばかりばかり、、、さてさてさてははは顏かほ顏かほかおむげにむげにむげにしるしるしるまじきまじきまじきわらはわらはわらわ一人ひとり一人ひとりひとりばかりばかりばかりぞぞぞ率ゐ率ゐいててておはしおはしおわしけるけるける。。。もしもしもし思おも思おもおもひひいよるよるよる氣色けしき氣色けしきけしきもももやややとととててて、、、となりとなりとなりににに中なか中なかなかやどりやどりやどりをををだにだにだにししし給たま給たまたまははわずずず。。。
  18. 18女をんな女をんなおんなもももいといといと怪あや怪あやあやしくしくしく心得こころえ心得こころえこころえぬぬぬ心地ここち心地ここちここちのみのみのみしししててて、、、御おん御おんおん使つかひ使つかひつかいににに人ひと人ひとひとををを添そ添そそへへえ曉あかつき曉あかつきあかつきののの道みち道みちみちををを窺うかが窺うかがうかがははわせせせ、、、御おん御おんおんありかありかありか見み見みみせせせむむんととと尋たづ尋たづたずぬれぬれぬれどどど、、、そこはかとなくそこはかとなくそこはかとなく惑まど惑まどまどはしはしわしつゝつゝつつ、、、
  19. 19さすがにさすがにさすがに哀あはれ哀あはれあわれににに見み見みみででではははえええあるあるあるまじくまじくまじくこのこのこの人ひと人ひとひとののの御心みこころ御心みこころみこころにににかゝりかゝりかかりたれたれたればばばびんなくびんなくびんなくかるがるしきかるがるしきかるがるしき事こと事ことことどもどもども思おも思おもおもほしほしおしかへしかへしかえしわびわびわびつゝつゝつついといといとしばしばしばしばしばしば坐おは坐おはおわしますしますします。。。
  20. 20かゝるかゝるかかるすぢすぢすじはははまめまめまめ人びと人びとびとののの亂みだ亂みだみだるゝるゝるる折をり折をりおりもももあるあるあるををを、、、いといといとめやすくめやすくめやすくしづめしづめしずめ給たま給たまたまひひいててて人ひと人ひとひとののの咎とが咎とがとがめめめきこゆきこゆきこゆべきべきべきふるまひふるまひふるまいはははししし給たま給たまたまははわざりざりざりつるつるつるををを、、、
  21. 21怪あや怪あやあやしきしきしきまでまでまで今朝けさ今朝けさけさのののほどほどほどひるまひるまひるまのののへだてへだてへだてももも覺束おぼつか覺束おぼつかおぼつかなくなくなくなどなどなど思おも思おもおもひひい煩わづら煩わづらわずらははわれれれ給たま給たまたまへへえばばば、、、かつかつかつはははいといといとものぐるほしくものぐるほしくものぐるおしく、、、さささまでまでまで心こころ心こころこころとゞむとゞむとどむべきべきべき事こと事ことことのののさまさまさまにもにもにもあらあらあらずずずととといみじくいみじくいみじく思おも思おもおもひひいさましさましさましたまふたまふたまう。。。
  22. 22ひとひとひとのののけはひけはひけわいいといといとあさましくあさましくあさましくやはらかやはらかやわらかにににおほどきおほどきおおどきててて、、、物もの物ものもの深ふか深ふかふかくくく重かさ重かさかさききき方かた方かたかたははは後おく後おくおくれれれててて、、、ひたぶるひたぶるひたぶるににに若わか若わかわかびびびたるたるたるものものものからからから世よ世よよをををまだまだまだ知し知ししらららぬぬぬにもにもにもあらあらあらずずず、、、いといといとやんごとなきやんごとなきやんごとなきにはにはにはあるあるあるまじまじまじ、、、いづくいづくいずくにににいといといとかくかくかくしもしもしもとまるとまるとまる心こころ心こころこころぞぞぞとととかへすがへすかへすがへすかえすがえすおぼすおぼすおぼす。。。
  23. 23いといといとことさらめきことさらめきことさらめきててて御おん御おんおんさうぞくさうぞくそうぞくをををもももやつれやつれやつれたるたるたるかりかりかりののの御おほん御おほんおおんぞぞぞををを奉たてまつ奉たてまつたてまつりりり、、、さまさまさまをををかへかへかへ顏かほ顏かほかおをををもももほのほのほの見み見みみせせせ給たま給たまたまははわずずず、、、夜よ夜よよ深ふか深ふかふかきききほどほどほどににに人ひと人ひとひとをををしづめしづめしずめててて出入いでいり出入いでいりいでいりなどなどなどししし給たま給たまたまへへえばばば、、、
  24. 24昔むかし昔むかしむかしありありありけむけむけん物もの物ものもののののめきめきめきてててうたてうたてうたて思おも思おもおもひひい歎なげ歎なげなげかかかるれるれるれどどど、、、人ひと人ひとひとののの御おん御おんおんけはひけはひけわいはたはたはた手て手ててさぐりさぐりさぐりにもにもにもしるきしるきしるきわざわざわざなりなりなりけれけれければばば、、、誰た誰たたれれればかりばかりばかりにににかかかはははあらあらあらむむん猶なほ猶なほなおこのこのこのすきものすきものすきものゝゝのししし出い出いいでででつるつるつるわざわざわざなななめりめりめりとととををを疑うたが疑うたがうたがひひいながらながらながら、、、
  25. 25せめてせめてせめてつれなくつれなくつれなく知し知ししらららずずず顏かほ顏かほかおにてにてにて、、、かけてかけてかけて思おも思おもおもひひいよらよらよらぬぬぬさまさまさまににに撓たゆ撓たゆたゆまままずずずあざれあざれあざれありけありけありけばばば、、、いかなるいかなるいかなることことことにににかかかととと心得こころえ心得こころえこころえがたくがたくがたく、、、女をんな女をんなおんながたがたがたももも怪あや怪あやあやしうしうしゅうやうやうよう違たが違たがたがひひいたるたるたる物もの物ものものおもひおもひおもいをををなんなんなんしししけるけるける。。。
  26. 26君きみ君きみきみもももかくかくかくうらなくうらなくうらなくたゆめたゆめたゆめてててはひはひはいかくれかくれかくれなななばばば、、、いづこいづこいずこをををはかりはかりはかりとととかかか我わ我わわれれれももも尋たづ尋たづたずねねねむむん、、、かりそめかりそめかりそめのののかくれがかくれがかくれがとととはたはたはた見み見みみゆゆゆめれめれめればばば、、、いづかたいづかたいずかたにもにもにもうつろひうつろひうつろい行ゆ行ゆゆかかかむむん日ひ日ひひををを、、、いついついつともともとも知し知ししらららじじじとととおぼすおぼすおぼすににに、、、
  27. 27追お追おおひひいまどはしまどはしまどわしてててなのめになのめになのめに思おも思おもおもひひいなしなしなしつつつべくべくべくははは、、、唯ただ唯ただただかばかりかばかりかばかりのののすさびすさびすさびにてにてにてももも過す過すすぎぎぎぬぬぬべきべきべきことことことををを、、、更さら更さらさらにににさてさてさてすぐしすぐしすぐしてててむむんととと覺おぼ覺おぼおぼささされれれずずず。。。
  28. 28人ひと人ひとひとめめめをををおぼしおぼしおぼしててて隔へだ隔へだへだててて置お置おおききき給たま給たまたまふふうよなよなよなよなよなよななどなどなどははは、、、いといといと忍しの忍しのしのびびびがたくがたくがたく苦くる苦くるくるしきしきしきまでまでまで思おも思おもおもほえほえおえ給たま給たまたまへへえばばば、、、猶なほ猶なほなお誰たれ誰たれたれとととなくなくなくててて二條院にでうのゐん二條院にでうのゐんにじょうのいんににに迎むか迎むかむかへへえてててむむん、、、
  29. 29若も若ももしししきこえきこえきこえありありありてててびんなかるびんなかるびんなかるべきべきべき事こと事ことことなりなりなりともともともさるべきさるべきさるべきにににこそこそこそははは、、、我わ我わわががが心こころ心こころこころながらながらながらいといといとかくかくかく人ひと人ひとひとにににしむしむしむとととはははなきなきなきををを、、、いかなるいかなるいかなる契ちぎり契ちぎりちぎりにににかかかはははありありありけむけむけんなどなどなどおもほしおもほしおもおしよるよるよる。。。
  30. 30「「「いざいざいざいといといと心こころ心こころこころやすきやすきやすき所ところ所ところところにてにてにてのどかのどかのどかににに聞きこ聞きこきこえええむむん」」」などなどなど語かた語かたかたちひちひちい給たま給たまたまへへえばばば、、、「「「猶なほ猶なほなお怪あや怪あやあやしうしうしゅうかくかくかくののの給のたま給のたまのたまへへえどどど、、、世よ世よよづかづかずかぬぬぬ御おん御おんおんもてなしもてなしもてなしなれなれなればばば物もの物ものもの恐おそ恐おそおそろしくろしくろしくこそこそこそあれあれあれ」」」ととと、、、いといといと若わか若わかわかびびびててていへいへいえばばば、、、
  31. 31げにげにげにとととほゝゑまほゝゑまほほえまれれれ給たま給たまたまひひいててて「「「げにげにげにいづれいづれいずれかかか狐きつね狐きつねきつねならならならむむんななな、、、唯ただ唯ただただ謀はか謀はかはかららられれれ給たま給たまたまへへえかしかしかし」」」ととと懷なつ懷なつなつかしげかしげかしげにににののの給のたま給のたまのたまへへえばばば、、、女をんな女をんなおんなもももいみじくいみじくいみじく靡なび靡なびなびきききててて、、、さささもももありぬありぬありぬべうべうびょう思おも思おもおもひひいたりたりたり。。。
  32. 32世よ世よよににになくなくなくかたはかたはかたわならならならむむん事こと事ことことなりなりなりともともともひたぶるひたぶるひたぶるににに隨したが隨したがしたがふふう心こころ心こころこころはははいといといと哀あはれ哀あはれあわれげげげなるなるなる人ひと人ひとひとととと見み見みみ給たま給たまたまふふうににに猶なほ猶なほなおかのかのかの頭中將とうのちゆうじやう頭中將とうのちゆうじやうとうのちゅうじょうのののとこなつとこなつとこなつ疑うたが疑うたがうたがはしくはしくわしく、、、語かた語かたかたりりりししし心こころ心こころこころざまざまざままづまづまず思おも思おもおもひひい出い出いいでででられられられ給たま給たまたまへへえどどど「「「忍しの忍しのしのぶるぶるぶるやうやうようこそこそこそははは」」」とととあながちあながちあながちにもにもにも問と問ととひひいはてはてはて給たま給たまたまははわずずず。。。
  33. 33けしきばみけしきばみけしきばみてててふとふとふと背そむ背そむそむききき隱かく隱かくかくるるるべきべきべき心こころ心こころこころざまざまざまなどなどなどはははなけれなけれなければばば、、、かれがれかれがれかれがれにににとだえとだえとだえ置お置おおかかかむむん折をり折をりおりこそこそこそはははさやうさやうさようににに思おも思おもおもひひいかはるかはるかわることことこともももあらあらあらめめめ、、、心こころ心こころこころながらながらながらももも少すこ少すこすこしししはははうつろふうつろふうつろう事こと事ことことあらあらあらむむんこそこそこそ哀あはれ哀あはれあわれなるなるなるべけれべけれべけれとととさへさへさへおぼしおぼしおぼしけりけりけり。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

そういえば、あの惟光が引き受けた垣間見は、たいそうよく様子を探り出して申し上げる。「その人が誰かは、まったく見当もつきません。人目をひどく忍んで隠れている様子に見えますが、退屈なままに、南側の半蔀のある長屋に女房たちがやって来ては、車の音がすると若い者たちがのぞいたりするようですが、その主人と思われる人も、そっと来ている時があるようです。顔立ちはほのかにしか見えませんが、たいそうかわいらしゅうございます。

ある日、先払いをして通る車がありましたのを、女の童がのぞいて急いでやって来て、『右近の君、早くご覧なさい。中将殿がこちらをお通りになりましたよ』と言うと、まあまあの年配の女房が出てきて、『静かに』と手で制しながら、『どうしてそれがわかるの。さあ、見てみましょう』と言って、そっとやって来ます。打橋のようなものを通り道にして行き来しているのです。急いで来る者は、着物の裾を物に引っかけて、よろけて倒れ、橋から落ちそうになったので、『まあ、この葛城の神さまは、よくも危なっかしく作っておいたこと』と腹を立てて、のぞき見する気もさめてしまったようです。

『殿は直衣姿で、御随身たちもいました。なにがし、くれがし』と数え上げていたのは、頭中将の随身や、その小舎人童を目じるしにして言っていたのです」などと申し上げるので、源氏は「確かにその車を見たかったな」とおっしゃって、もしかしたら、あのいとしくて忘れられなかったという人(頭中将の常夏の女)ではないかとお思い当たりになるのも、たいそう知りたそうなご様子なのを見て、

惟光は「私の懸想もうまく仕掛けておきまして、様子もすっかり見ておきながら、ただ同輩の女房同士だと思わせて話などをする若い女房がおりますのを、そらとぼけて、だまされたふりをして通っております。たいそううまく隠しおおせていると思って、小さい子どもなどがいて、うっかり口をすべらせそうになるのも、言いまぎらして、主人などいないように無理に取りつくろっております」などと話して笑う。源氏は「尼君の見舞いにでも行く折に、のぞき見させよ」とおっしゃった。

仮にでも住んでいる家の様子を思うと、これこそあの人(頭中将)が見下していた下の品なのだろう、その中に思いのほかに趣のあることでもあったら、などとお思いになるのだった。惟光は、ほんの少しのことでも源氏のお心にそむくまいと思っているうえに、自分も抜け目のない色好みなので、たいそう工夫して奔走しながら、こっそりと源氏をお通わせ申し上げるようにしてしまった。このあたりのことはくだくだしいので、例によって省いた。

源氏は、女が誰であるかを確かめて探り出すこともなさらないので、ご自分も名のりをなさらず、ひどく粗末な身なりにやつしなさって、いつになく自ら出歩きなさるのは、いいかげんにはお思いでないのだろうと惟光は見て、自分の馬を源氏に差し上げて、お供として走りまわる。「懸想する男の、まことにみすぼらしい足もとを人に見つけられたら、つらいことでしょう」とこぼすけれど、源氏は人にお知らせにならないまま、あの夕顔の花の案内をした随身だけと、そのほかには、顔をまったく知られていないはずの童一人だけを連れておいでになった。もしかして素性に気づかれることもあろうかと、隣の家で休むことさえなさらない。

女の方でも、たいそう不思議で、わけのわからない気持ちばかりして、源氏のお使いに人をつけて、明け方の帰り道をうかがわせ、お住まいを突きとめようとするが、源氏はそれとなくまいてしまわれる。それでも、さすがにいとしくて、会わずにはいられないほどこの人がお心にかかっているので、不都合で軽はずみなことだと、何度も思い返して悩みながらも、たいそうしばしばおいでになる。

こうした恋の道では、まじめな人でも心が乱れる折もあるのに、源氏はたいそう見苦しくないように心をおさえなさって、人に非難されるようなお振る舞いはなさらなかったのに、不思議なほど、今朝別れたばかりの昼の間の隔ても待ち遠しくなどと思い悩まれるので、一方ではまことに正気の沙汰ではなく、それほどまでに心をとめるべき相手でもないのにと、懸命に心をおさえていらっしゃる。

女の様子は、驚くほど素直でやわらかく、おっとりとしていて、思慮深く重々しい方面は劣っていて、ひたすら子どもっぽいようでいて、男女の仲を知らないというのでもなく、たいして高貴な身分ではないのだろう、どこにこれほど心がひかれるのだろうかと、くり返しお思いになる。

源氏はたいそうわざとらしく、ご装束も質素な狩衣をお召しになって、姿を変え、顔もちらりともお見せにならず、夜更けに人が寝静まってから出入りなさるので、女は、昔話にあるような物の変化のようで気味悪く思い嘆かれるけれど、男の様子は、手さぐりにもはっきりとわかるほど並々でないので、いったいどなたなのだろう、やはりあの色好みの男(惟光)が手引きしたことのようだと、大夫を疑いながらも、惟光はあくまでそしらぬ顔をして、まったく思いもよらないふりで、変わらずふざけ歩くので、どういうことかと合点がいかず、女の方も、不思議な、普通とは違った物思いをするのだった。

源氏も、こうして無邪気に油断させておいて、どこかへ姿を隠してしまったら、どこを当てにして私は探せばよいのか、仮の隠れ家とも見えるのだから、どこかへ移っていく日を、いつとも知ることはできまいとお思いになる。追いかけて見失って、まあいいかとあきらめがつくなら、ただこれくらいの慰みごととしてでも過ぎてしまうことなのに、とてもそうして済ませてしまおうとはお思いになれない。

人目を気にして通うのを控えなさる夜々などは、たいそうがまんできないほど苦しくまで思われなさるので、やはり誰とも知らせずに二条院に迎えてしまおう、もし噂が立って不都合なことになっても、そうなる運命なのだろう、我ながら、これほど人に心がしみたことはないのに、どういう前世の縁だったのだろう、などとお思いになる。

「さあ、たいそう気楽な所で、のんびりとお話ししよう」などとお話しになると、女は「やはり変ですわ。そうおっしゃっても、普通ではないおふるまいですから、何となく恐ろしいの」と、たいそう子どもっぽく言うので、源氏はなるほどとほほえまれなさって、「本当に、どちらが狐なのだろうね。ただだまされていらっしゃい」と、優しげにおっしゃると、女もすっかり心がなびいて、それでもよいと思っている。

世にもなく体裁の悪いことであっても、ひたすら従う心は、たいそういじらしい人だとご覧になるにつけても、やはりあの頭中将の常夏ではないかと疑わしく、話していた気立てがまず思い出されなさるが、「隠すわけがあるのだろう」と、無理に問いただすこともなさらない。気色ばんで急に背を向けて隠れてしまうような気質などはないので、途切れがちにとだえを置く折にこそ、そのように心変わりすることもあろうが、自分の心ながら、少しは心が移ることがあってこそ、かえっていとしいだろうとまでお思いになった。

意訳

惟光の報告の中の、女房たちが頭中将の車を見て騒ぐ場面は、夕顔の素性を読者にほのめかす伏線である。源氏も、女が頭中将の語った常夏の女ではないかと気づき始める。

源氏と夕顔は、互いに名を明かさないまま逢瀬を重ねる。源氏は顔を隠し、狩衣にやつして夜更けに通う。女は、昔話の変化(へんげ)のような男を不気味に思いながらも、素直に従う。正体の知れない恋人どうしの関係は、どこか夢のようで、危うさをはらんでいる。「いづれか狐ならむ」という源氏の言葉には、その不思議な関係が軽やかに表れている。

源氏はこれまで、恋に乱れることのない人として描かれてきた。その源氏が、昼の間の別れも待ち遠しいほど女にのめりこむ。自分でも理由のわからないこの強い執着が、後の悲劇へとつながっていく。

語釈・文法注

あない
案内(あない)。事情、様子。
ながや
長屋。母屋とは別に建てた細長い建物。召使いなどが住む。
しう
主(しゅう)。主人。
右近
夕顔に仕える女房。夕顔の乳母の娘で、のちに源氏に仕え、玉鬘の巻で重要な役割を果たす。
かづらきの神
葛城の一言主神。役行者に命じられて岩橋を架けようとしたが、顔の醜さを恥じて夜しか働かなかったため、橋が完成しなかったという伝説がある。不出来な打橋をあてこすっている。
かの哀れに忘れざりし人
帚木の巻の雨夜の品定めで、頭中将が語った「常夏の女」。
變化(へんげ)
神仏や動物などが姿を変えて現れたもの。
太夫
大夫(たいふ)。五位の者の呼び名。ここでは惟光。

文法

推定の助動詞「めり」(はべめる)
「侍るめる」の撥音便「はべんめる」の撥音無表記。「…ているようだ」。
反実仮想「まし」(その車を見まし)
「見たらよかったのに」。実現しなかったことへの残念な気持ち。
強意の「て」+意志の「む」(迎へてむ)
完了の助動詞「つ」の未然形+意志の「む」で、「きっと迎えてしまおう」という強い意志を表す。

解説

夕顔の宿の女房たちが頭中将の車を見て騒ぐ場面は、夕顔が頭中将の思い人であったことを、読者にそれとなく知らせる工夫である。源氏も同じことに思い当たり、帚木の巻の品定めで聞いた話がよみがえる。

身分を隠し、顔を隠して女のもとに通う源氏の姿は、古代の神婚説話を思わせる。正体の知れない男が夜ごと女のもとに通うという話の型は、『古事記』の三輪山伝説などにも見られる。

「いづれか狐ならむな」という源氏の言葉は、互いに相手の正体を知らない二人の関係を、軽やかに言い表している。狐が人をだます話は、平安時代にもよく知られていた。

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出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部1(源氏物語 上) 板倉屋書房、明治36年(1903)、62–65頁(コマ33–34)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日