古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1947番

底淸く

九条兼実(くじょうかねざね)

底まで清く心の水を澄ませなければ、どうして悟りの蓮を見られようか。

作者
入道前關白太政大臣(九条兼実)
  1. 1家いへ家いへいえににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき、、、五智ごち五智ごちごちののの心こころ心こころこころををを、、、妙觀察智めうくわんざつち妙觀察智めうくわんざつちみょうかんざっち詞書
  2. 2底そこ底そこそこ淸きよ淸きよきよくくく初句
  3. 3心こころ心こころこころののの水みづ水みづみずををを二句
  4. 4すまさずばすまさずばすまさずば三句
  5. 5いかゞさとりのいかゞさとりのいかがさとりの四句
  6. 6蓮はちす蓮はちすはちすをもをもをも見み見みみむむむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕家で百首の歌を詠みました時、五智の心を、妙観察智。

底まで清く心の水を澄ませなければ、どうして悟りの蓮を見られようか。

意訳

心の水を底まで清く澄ませなければ、悟りの蓮の花を見ることはできない。

語釈・文法注

妙觀察智
五智の一つ。諸法を正しく観察する智。

和歌

作者
九条兼実(くじょうかねざね) 1149–1207
関白藤原忠通の子で、良経の父、慈円の兄。摂政・関白・太政大臣を務め、九条家の祖となった。日記『玉葉』を残した。俊成・定家を庇護し、家で百首歌や歌合を催した。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1947番
歌体
短歌
状況
詞書「家に百首の歌よみ侍りける時、五智の心を、妙觀察智」(家で百首の歌を詠みました時、五智の心を、妙観察智)。

解説

兼実の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、360〜361頁(コマ190)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日