古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1941番

いづくにも

慈円(じえん)

どこかに私の法でない法があるかと、空を吹く風に問うけれど答えない。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1法華經ほけきやう法華經ほけきやうほけきょう廿八品にじふはちほん廿八品にじふはちほんにじゅうはちほんののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、方便品はうべんほん方便品はうべんほんほうべんほん、、、唯有一乘法ゆいういちじようほふ唯有一乘法ゆいういちじようほふゆいういちじょうほうののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2いづくにもいづくにもいずくにも初句
  3. 3我わ我わわががが法のり法のりのりならぬならぬならぬ二句
  4. 4法のり法のりのりやあるとやあるとやあると三句
  5. 5空そら空そらそらふくふくふく風かぜ風かぜかぜににに四句
  6. 6問と問ととへどへどえど答こた答こたこたへぬへぬえぬ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕法華経二十八品の歌を詠みました時に、方便品、「唯有一乗法」の心を。

どこかに私の法でない法があるかと、空を吹く風に問うけれど答えない。

意訳

仏の教えのほかに別の教えがどこかにあるのかと、空を吹く風に問うてみたが、何も答えない。

語釈・文法注

唯有一乘法
ただ一乗の法だけがある。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1941番
歌体
短歌
状況
詞書「法華經廿八品の歌よみ侍りけるに、方便品、唯有一乘法の心を」(法華経二十八品の歌を詠みました時に、方便品、「唯有一乗法」の心を)。

修辞

字余り
第三句。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、359頁(コマ189)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日