古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1934番

わが心

公胤(こういん)

わが心はまだ晴れきらない秋霧の中に、ほのかに見える有明の月のようだ。

作者
權僧正公胤(公胤)
  1. 1觀心如月輪若在輕霧中くわんじんによぐわちりんにやくざいきやうむちゆう觀心如月輪若在輕霧中くわんじんによぐわちりんにやくざいきやうむちゆうかんじんにょがちりんにゃくざいきょうむちゅうののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2わがわがわが心こころ心こころこころ初句
  3. 3なほなほなお晴は晴ははれやらぬれやらぬれやらぬ二句
  4. 4秋霧あきぎり秋霧あきぎりあきぎりににに三句
  5. 5ほのかにほのかにほのかに見み見みみゆるゆるゆる四句
  6. 6有明ありあけ有明ありあけありあけののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕「観心如月輪若在軽霧中」の心を。

わが心はまだ晴れきらない秋霧の中に、ほのかに見える有明の月のようだ。

意訳

心はまだ晴れきらない秋霧に包まれていて、悟りの月は有明の月のようにほのかに見えるだけだ。

語釈・文法注

觀心如月輪
心を観ずることは、月輪が薄い霧の中にあるようなものだ、の意。

和歌

作者
公胤(こういん) 1145–1216
源憲俊の子。園城寺の僧で、権僧正に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1934番
歌体
短歌
状況
詞書「觀心如月輪若在輕霧中の心を」(「観心如月輪若在軽霧中」の心を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

公胤の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、358頁(コマ189)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日