古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1931番

願はくは

慈円(じえん)

願わくは、しばらく闇路にとどまって、法の灯火を掲げようか。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1述懷じゆつくわい述懷じゆつくわいじゅっかいののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2願ねが願ねがねがははわくはくはくは初句
  3. 3暫しば暫しばしばししし闇やみ闇やみやみ路ぢ路ぢじににに二句
  4. 4やすらひてやすらひてやすらいて三句
  5. 5かゝげやせましかゝげやせましかかげやせまし四句
  6. 6法のり法のりのりののの燈ともし燈ともしともし火び火びび結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕述懐の歌の中に。

願わくは、しばらく闇路にとどまって、法の灯火を掲げようか。

意訳

できることなら、しばらくこの迷いの闇の世にとどまって、人々のために仏法の灯をかかげたいものだ。

語釈・文法注

闇路
迷いの世界。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1931番
歌体
短歌
状況
詞書「述懷の歌の中に」(述懐の歌の中に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、358頁(コマ189)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日