古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1929番

紫の

肥後(ひご)

紫の雲の林を見渡すと、法に会う楝の花が咲いていたのだった。

作者
肥後
  1. 1五月さつき五月さつきさつきばかりにばかりにばかりに、、、雲林院うりんゐん雲林院うりんゐんうりんいんののの菩提講ぼだいかう菩提講ぼだいかうぼだいこうにまうでてよみにまうでてよみにもうでてよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2紫むらさき紫むらさきむらさきののの初句
  3. 3雲くも雲くもくもののの林はやし林はやしはやしををを二句
  4. 4見み見みみわたせばわたせばわたせば三句
  5. 5法のり法のりのりににに樗あふち樗あふちおうちののの四句
  6. 6花はな花はなはな咲さ咲ささきにけりきにけりきにけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五月ごろに、雲林院の菩提講に参詣して詠みました歌。

紫の雲の林を見渡すと、法に会う楝の花が咲いていたのだった。

意訳

紫雲のたなびく雲林院を見渡すと、仏法に出会うにふさわしく、楝の花が咲いていた。

語釈・文法注

雲の林
雲林院をかける。
あふち
「楝(樗)」と「逢ふ」を掛ける。

和歌

作者
肥後(ひご) 生没年未詳(十一世紀後半〜十二世紀初め)
藤原定成の娘。二条関白藤原教通家や、堀河天皇の中宮篤子内親王に仕えた女房。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1929番
歌体
短歌
状況
詞書「五月ばかりに、雲林院の菩提講にまうでてよみ侍りける」(五月ごろに、雲林院の菩提講に参詣して詠みました歌)。

修辞

掛詞
「あふち」に「逢ふ」と「楝」。

解説

肥後の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、357頁(コマ188)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日