古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1922番

しるべある

円珍(智証大師)(えんちん)

道しるべのある時にせめて行け。極楽の道に迷っている世の中の人よ。

作者
智證大師(円珍(智証大師))
  1. 1菩提寺ぼだいじ菩提寺ぼだいじぼだいじののの講堂かうだう講堂かうだうこうどうののの柱はしら柱はしらはしらににに蟲むし蟲むしむしのくひたるのくひたるのくいたる歌うた歌うたうた詞書
  2. 2しるべあるしるべあるしるべある初句
  3. 3時とき時ときときにだににだににだに行ゆ行ゆゆけけけ二句
  4. 4極樂ごくらく極樂ごくらくごくらくののの三句
  5. 5道みち道みちみちにまどへるにまどへるにまどえる四句
  6. 6世よ世よよののの中なか中なかなかののの人ひと人ひとひと結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕菩提寺の講堂の柱に、虫が食ってできた歌。

道しるべのある時にせめて行け。極楽の道に迷っている世の中の人よ。

意訳

導きのある今のうちにこそ行きなさい。極楽へ行く道に迷っている世の人々よ。

語釈・文法注

和歌

作者
円珍(智証大師)(えんちん) 814–891
天台宗の僧。唐に渡って密教を学び、帰国後に天台座主となった。園城寺(三井寺)を再興し、寺門派の祖とされる。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1922番
歌体
短歌
状況
詞書「菩提寺の講堂の柱に蟲のくひたる歌」(菩提寺の講堂の柱に、虫が食ってできた歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。
体言止め
体言止め。

解説

柱の虫食いの跡が文字となって現れたと伝える歌。底本は作者名を刷らず、前の歌の作者(智証大師)に続く。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、356頁(コマ188)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日