新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1922番
しるべある
道しるべのある時にせめて行け。極楽の道に迷っている世の中の人よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕菩提寺の講堂の柱に、虫が食ってできた歌。
道しるべのある時にせめて行け。極楽の道に迷っている世の中の人よ。
意訳
導きのある今のうちにこそ行きなさい。極楽へ行く道に迷っている世の人々よ。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 円珍(智証大師)(えんちん) 814–891
天台宗の僧。唐に渡って密教を学び、帰国後に天台座主となった。園城寺(三井寺)を再興し、寺門派の祖とされる。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1922番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「菩提寺の講堂の柱に蟲のくひたる歌」(菩提寺の講堂の柱に、虫が食ってできた歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
柱の虫食いの跡が文字となって現れたと伝える歌。底本は作者名を刷らず、前の歌の作者(智証大師)に続く。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、356頁(コマ188)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日