古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1920番

阿耨多羅

最澄(伝教大師)(さいちょう)

阿耨多羅三藐三菩提の仏たちよ、私が住み始める杣山に、冥加をお授けください。

作者
傳敎大師(最澄(伝教大師))
  1. 1比叡山ひえのやま比叡山ひえのやまひえのやま中堂ちゆうだう中堂ちゆうだうちゅうどう建立こんりふ建立こんりふこんりゅうののの時とき時ときとき詞書
  2. 2阿あ阿ああ耨のく耨のくのく多た多たた羅ら羅らら初句
  3. 3三さん三さんさん藐みやく藐みやくみゃく三さん三さんさん菩ぼ菩ぼぼ提だい提だいだいののの二句
  4. 4佛ほとけ佛ほとけほとけたちたちたち三句
  5. 5わがわがわが立た立たたつつつ杣そま杣そまそまににに四句
  6. 6冥みやう冥みやうみょう加が加ががあらせたまへあらせたまへあらせたまえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕比叡山の中堂を建立した時。

阿耨多羅三藐三菩提の仏たちよ、私が住み始める杣山に、冥加をお授けください。

意訳

この上ない悟りを得た仏たちよ、私が今ここに寺を建てる比叡の杣山に、どうかご加護をお授けください。

語釈・文法注

阿耨多羅三藐三菩提
この上なく正しい悟り。
杣
木を切り出す山。比叡山をいう。
冥加
仏の加護。

和歌

作者
最澄(伝教大師)(さいちょう) 767–822
天台宗の開祖。唐に渡って天台の教えを学び、比叡山に延暦寺を開いた。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1920番
歌体
短歌
状況
詞書「比叡山中堂建立の時」(比叡山の中堂を建立した時)。

修辞

字余り
第二句・結句。

解説

最澄の歌。『和漢朗詠集』にも見える。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、355〜356頁(コマ187)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日