古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1919番

蘆そよぐ

行基(ぎょうき)

葦のそよぐ潮瀬の波のように、いつまでつらい世の中に浮かんで渡るのだろう。

作者
行基菩薩(行基)
  1. 1難波なには難波なにはなにわのみつののみつののみつの寺てら寺てらてらにてにてにて、、、蘆あし蘆あしあしののの葉は葉ははのそよぐのそよぐのそよぐをををきゝてきゝてききて詞書
  2. 2蘆あし蘆あしあしそよぐそよぐそよぐ初句
  3. 3鹽しほ鹽しほしお瀨せ瀨せせののの浪なみ浪なみなみののの二句
  4. 4いつまでかいつまでかいつまでか三句
  5. 5うきうきうき世よ世よよののの中なか中なかなかににに四句
  6. 6うかびうかびうかび渡わた渡わたわたらむらむらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕難波の御津の寺で、葦の葉がそよぐのを聞いて。

葦のそよぐ潮瀬の波のように、いつまでつらい世の中に浮かんで渡るのだろう。

意訳

葦がそよぐ潮の瀬の波のように、いつまでこのつらい世の中を漂い続けるのだろうか。

語釈・文法注

うき世
「憂き世」と「浮き」をかける。

和歌

作者
行基(ぎょうき) 668–749
奈良時代の僧。諸国を巡って橋や池を造り、民衆に仏法を説いた。東大寺の大仏造立に協力し、大僧正となった。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1919番
歌体
短歌
状況
詞書「難波のみつの寺にて、蘆の葉のそよぐをきゝて」(難波の御津の寺で、葦の葉がそよぐのを聞いて)。

修辞

序詞
初句〜第二句。

解説

行基の歌とされる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、355頁(コマ187)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日