古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1918番

山深く

読人しらず(よみびとしらず)

山深く年を経て住む私もいるのに、どこへ月は出て行くのだろう。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1智緣上人ちえんしやうにん智緣上人ちえんしやうにんちえんしょうにん、、、伯耆はうき伯耆はうきほうきののの大山だいせん大山だいせんだいせんににに參まゐ參まゐまいりてりてりて、、、出い出いいでなむとしけるでなむとしけるでなむとしける曉あかつき曉あかつきあかつき、、、夢ゆめ夢ゆめゆめににに見み見みみえけるえけるえける歌うた歌うたうた詞書
  2. 2山やま山やまやま深ふか深ふかふかくくく初句
  3. 3年とし年としとしふるふるふる我われ我われわれももも二句
  4. 4あるものあるものあるものををを三句
  5. 5いづちかいづちかいずちか月つき月つきつきののの四句
  6. 6出い出いいでてでてでて行ゆ行ゆゆくらむくらむくらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕智縁上人が伯耆の大山に参って、出発しようとした暁、夢に現れた歌。

山深く年を経て住む私もいるのに、どこへ月は出て行くのだろう。

意訳

山深くに長年住んでいる私がいるのに、月のようなあなたは、どこへ出て行こうとするのか。

語釈・文法注

大山
伯耆国の山。大山寺がある。
月
智縁上人をたとえる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1918番
歌体
短歌
状況
詞書「智緣上人、伯耆の大山に參りて、出でなむとしける曉、夢に見えける歌」(智縁上人が伯耆の大山に参って、出発しようとした暁、夢に現れた歌)。

解説

大山の神(または仏)が夢に現れて詠んだ歌とされる。底本は作者名を刷らない。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、355頁(コマ187)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日