新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1918番
山深く
山深く年を経て住む私もいるのに、どこへ月は出て行くのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕智縁上人が伯耆の大山に参って、出発しようとした暁、夢に現れた歌。
山深く年を経て住む私もいるのに、どこへ月は出て行くのだろう。
意訳
山深くに長年住んでいる私がいるのに、月のようなあなたは、どこへ出て行こうとするのか。
語釈・文法注
- 大山
- 伯耆国の山。大山寺がある。
- 月
- 智縁上人をたとえる。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1918番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「智緣上人、伯耆の大山に參りて、出でなむとしける曉、夢に見えける歌」(智縁上人が伯耆の大山に参って、出発しようとした暁、夢に現れた歌)。
解説
大山の神(または仏)が夢に現れて詠んだ歌とされる。底本は作者名を刷らない。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、355頁(コマ187)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日