古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1917番

何か思ふ

読人しらず(よみびとしらず)

何を思うのか、何を嘆くのか。世の中はただ朝顔の花の上の露なのだ。

詞書
(なし)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1何なに何なになにかかか思おも思おもおもふふう初句
  2. 2なにかはなにかはなにかは歎なげ歎なげなげくくく二句
  3. 3世よ世よよののの中なか中なかなかははは三句
  4. 4たゞたゞただ朝あさ朝あさあさ顏がほ顏がほがおののの四句
  5. 5花はな花はなはなののの上うへ上うへうえののの露つゆ露つゆつゆ結句
  6. 6此歌このうた此歌このうたこのうたははは淸水觀音きよみづくわんおん淸水觀音きよみづくわんおんきよみずかんのんののの御歌おほんうた御歌おほんうたおおんうたとなむいひつたへたるとなむいひつたへたるとなむいいつたえたる左注

引用の仕方

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現代語訳

何を思うのか、何を嘆くのか。世の中はただ朝顔の花の上の露なのだ。

〔左注〕この歌は清水観音の御歌だと言い伝えている。

意訳

何を思い悩むことがあろう、何を嘆くことがあろう。世の中は、朝顔の花の上に置く露のように、はかないものなのだ。

語釈・文法注

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1917番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
初句。
二句切れ
二句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

左注によると清水観音の歌と伝える。底本は第二句を「なにかは歎く」とするが、「なにをか歎く」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、355頁(コマ187)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日