古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1905番

覺めぬれば

慈円(じえん)

目が覚めると思い合わせて声を上げて泣く。心を尽くした筑紫の、昔の夢を。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1北野きたの北野きたのきたのによみてによみてによみて奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるりけるりける詞書
  2. 2覺さ覺ささめぬればめぬればめぬれば初句
  3. 3思おも思おもおもひあはせてひあはせていあわせて二句
  4. 4ねねねをぞなくをぞなくをぞなく三句
  5. 5心こころ心こころこころづくしのづくしのづくしの四句
  6. 6古いにしへ古いにしへいにしえののの夢ゆめ夢ゆめゆめ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕北野に詠んで差し上げた歌。

目が覚めると思い合わせて声を上げて泣く。心を尽くした筑紫の、昔の夢を。

意訳

夢から覚めて思い合わせると、声を上げて泣けてくる。筑紫に流されて心を尽くした天神の昔のことが。

語釈・文法注

心づくし
「心尽くし」と「筑紫」を掛ける。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1905番
歌体
短歌
状況
詞書「北野によみて奉りける」(北野に詠んで差し上げた歌)。

修辞

掛詞
「つくし」。
三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、351頁(コマ185)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日