古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1904番

諸人の

慈円(じえん)

人々の願いを満たす御津の浜風に、心すがすがしい紙垂の音よ。

詞書
「述懷の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1諸人もろびと諸人もろびともろびとののの初句
  2. 2願ねが願ねがねがひひいをををみつのみつのみつの二句
  3. 3濱はま濱はまはま風かぜ風かぜかぜににに三句
  4. 4心こころ心こころこころすゞしきすゞしきすずしき四句
  5. 5幣しで幣しでしでののの音おと音おとおとかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

人々の願いを満たす御津の浜風に、心すがすがしい紙垂の音よ。

意訳

すべての人の願いを満たしてくれる御津の浜に吹く風に、紙垂の音が心すがすがしく響く。

語釈・文法注

みつ
「満つ」と「御津」を掛ける。
幣
紙垂。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1904番
歌体
短歌
状況
詞書「述懷の心を」(述懐の心を)。

修辞

掛詞
「みつ」。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、351頁(コマ185)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日