古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1876番

神風や

後鳥羽院(ごとばいん)

神風の吹く伊勢の、豊御幣になびく紙垂よ。心にかけて仰ぐと言うのも恐れ多い。

詞書
「太神宮の歌の中に」(前の歌と同じ詞書)
作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1神かみ神かみかみ風かぜ風かぜかぜややや初句
  2. 2とよみてぐらにとよみてぐらにとよみてぐらに二句
  3. 3なびくしでなびくしでなびくしで三句
  4. 4かけてかけてかけて仰あふ仰あふあおぐとぐとぐと四句
  5. 5いふもいふもいうも畏かしこ畏かしこかしこししし結句

引用の仕方

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現代語訳

神風の吹く伊勢の、豊御幣になびく紙垂よ。心にかけて仰ぐと言うのも恐れ多い。

意訳

伊勢の豊かな御幣になびく紙垂のように、心にかけて神を仰ぐと口にするのさえ恐れ多い。

語釈・文法注

豊御幣
神に供える幣の美称。
しで
紙垂。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1876番
歌体
短歌
状況
詞書「太神宮の歌の中に」(太神宮の歌の中に)。

修辞

枕詞
「神風や」。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、346頁(コマ183)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日