新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1859番
道遠し
道は遠い。距離もはるかに隔たっている。こちらを思っておくれ。私も忘れまい。
場面イラスト(準備中)
- 1道道みち遠遠とおししし初句
- 2程程ほどもももはははるかにるかにるかに二句
- 3隔隔へだたれりたれりたれり三句
- 4思思おもひおこせよひおこせよいおこせよ四句
- 5我我われももも忘忘わすれじれじれじ結句
- 6此歌此歌このうたははわ、、、陸奥陸奥みちのくににに住住すみけるみけるみける人人ひとののの、、、熊野熊野くまのへへへ三年三年みとせ詣詣もうでむとでむとでむと願願ねがををを立立たてゝてゝてて參參まいりてりてりて侍侍はべりけるがりけるがりけるが、、、いみじうくるしかりければいみじうくるしかりければいみじゅうくるしかりければ、、、今今いま二二ふた度度たびをををいかにせむといかにせむといかにせむと歎歎なげきてきてきて、、、御前御前おまえにににふしたりけるふしたりけるふしたりける夜夜よののの夢夢ゆめににに見見みえけるとなむえけるとなむえけるとなむ左注
現代語訳
道は遠い。距離もはるかに隔たっている。こちらを思っておくれ。私も忘れまい。
〔左注〕この歌は、陸奥に住んでいた人が、熊野へ三年参詣しようと願を立てて参りましたが、たいへん苦しかったので、あと二度をどうしようと嘆いて、御前に伏していた夜の夢に現れたということだ。
意訳
熊野への道は遠く、はるかに隔たっている。来られなくても、こちらを思いやってくれればよい。私もあなたを忘れはしない。
語釈・文法注
- 思ひおこせよ
- (遠くから)思いを寄せよ。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1859番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 初句切れ
- 初句切れ。
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
左注によると、熊野の神が陸奥の人の夢に現れて詠んだ歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、343頁(コマ181)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日