新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1858番
人知れず
人知れず、今か今かと、神々しく古びるまで、あなたを待っていたのだ。
場面イラスト(準備中)
- 1人人ひと知知しれずれずれず初句
- 2今今いまや〳〵とや〳〵とやいまやと二句
- 3千早振千早振ちはやぶるるる三句
- 4神神かみさぶるまでさぶるまでさぶるまで四句
- 5君君きみをををこそこそこそ待待まててて結句
- 6此歌此歌このうたははわ、、、待賢門院堀河待賢門院堀河たいけんもんいんのほりかわ、、、大和大和やまとののの方方かたよりよりより熊野熊野くまのへへへまうでまうでもうで侍侍はべりけるにりけるにりけるに、、、春日春日かすがへへへ詣詣もうるべきよしのるべきよしのるべきよしの夢夢ゆめををを見見みたりけれどたりけれどたりけれど、、、後後のちににに參參まいらむとらむとらむと思思おもひてまかりひてまかりいてまかり過過すぎにけるぎにけるぎにけるををを歸歸かえりりり侍侍はべりけるにりけるにりけるに、、、託宣託宣たくせんししし給給たまひけるとなむひけるとなむいけるとなむ左注
現代語訳
人知れず、今か今かと、神々しく古びるまで、あなたを待っていたのだ。
〔左注〕この歌は、待賢門院堀河が大和の方から熊野へ参詣しました時に、春日へ参るようにという夢を見たけれど、後で参ろうと思って通り過ぎてしまったのを、帰りました時に、託宣なさったということだ。
意訳
人知れず今来るか今来るかと、神さびて古びるほど長い間、あなたを待ち続けていたのだよ。
語釈・文法注
- ちはやぶる
- 「神」にかかる枕詞。
- 神さぶる
- 神々しく古びる。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1858番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 枕詞
- 「ちはやぶる」。
解説
左注によると、春日の神が待賢門院堀河に告げた歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、342頁(コマ181)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日