新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1857番
むつまじと
親しい仲と君は知らないのか。瑞垣の久しい昔から祝い始めていたのに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
親しい仲と君は知らないのか。瑞垣の久しい昔から祝い始めていたのに。
〔左注〕『伊勢物語』に、住吉に行幸があった時、「大御神が姿を現しなさって」と記している。
意訳
私が親しく思っていることをあなたは知らないのだろうか。この瑞垣の神代の昔から、あなたの御代を祝い始めていたのに。
語釈・文法注
- しらなみ
- 「知らな(い)」と「白波」を掛ける。
- 籬
- 瑞垣。神社の垣。「久し」にかかる。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1857番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「しらなみ」に「知らなみ」と「白波」。
解説
住吉の神が帝に応えた歌。『伊勢物語』第百十七段の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、342頁(コマ181)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日