新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1855番
夜や寒き
夜が寒いのか、衣が薄いのか。片削ぎの行き合わせの間から、霜が置いているのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
夜が寒いのか、衣が薄いのか。片削ぎの行き合わせの間から、霜が置いているのだろうか。
〔左注〕住吉の神の御歌だということだ。
意訳
夜が寒いのだろうか、着ている衣が薄いのだろうか。社殿の千木の合わせ目の隙間から、霜が降りているのだろう。
語釈・文法注
- かたそぎ
- 社殿の屋根の千木の先を斜めにそいだもの。
- 行きあひの間
- 千木の交わるすき間。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1855番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 字余り
- 第四句。
解説
左注によると、住吉の神の歌。社殿の荒廃を訴えたものと伝える。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、342頁(コマ181)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日