古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1755番

いたづらに

慈円(じえん)

むなしく過ぎてしまったことが嘆かれるのだろうか。受けがたい身の夕暮れの空よ。

詞書
「述懷の心をよめる」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1いたづらにいたづらにいたずらに初句
  2. 2過す過すすぎにしことやぎにしことやぎにしことや二句
  3. 3歎なげ歎なげなげかれむかれむかれむ三句
  4. 4うけがたきうけがたきうけがたき身み身みみののの四句
  5. 5夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれののの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

むなしく過ぎてしまったことが嘆かれるのだろうか。受けがたい身の夕暮れの空よ。

意訳

めったに受けられない人の身でありながら、むなしく過ごしてきたことが、この夕暮れの空を見ると嘆かれてならない。

語釈・文法注

うけがたき身
受けがたい人身。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1755番
歌体
短歌
状況
詞書「述懷の心をよめる」(述懐の心を詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、323頁(コマ171)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日