古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1750番

年月を

西行法師(さいぎょうほうし)

年月をどうしてわが身に送ってきたのだろう。昨日いた人も今日はいない世に。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1年月としつき年月としつきとしつきををを初句
  2. 2いかでいかでいかで我わ我わわががが身み身みみににに二句
  3. 3おくりけむおくりけむおくりけむ三句
  4. 4昨日きのふ昨日きのふきのうののの人ひと人ひとひとももも四句
  5. 5今日けふ今日けふきょうははは無な無ななききき世よ世よよににに結句

引用の仕方

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現代語訳

年月をどうしてわが身に送ってきたのだろう。昨日いた人も今日はいない世に。

意訳

昨日いた人が今日はもういない無常な世に、どうして私だけが年月を送ってこられたのだろう。

語釈・文法注

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1750番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、322頁(コマ171)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日