新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1746番
かくしつゝ
こうしていて夕べの雲となったならば、かわいそうにと誰がしのんでくれるだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕病気で太秦に籠もっていました時、心細く思われたので。
こうしていて夕べの雲となったならば、かわいそうにと誰がしのんでくれるだろう。
意訳
こうして病のまま夕暮れの雲のように火葬の煙となってしまったら、誰が少しでも哀れに思ってしのんでくれるだろうか。
語釈・文法注
- 夕べの雲
- 火葬の煙のたとえ。
- あはれかけても
- 哀れと思ってでも。
和歌
- 作者
- 周防内侍(すおうのないし) 生没年未詳(十一世紀後半〜十二世紀初め)
周防守平棟仲の娘。後冷泉天皇から堀河天皇まで四代の天皇に仕えた女房歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1746番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「例ならで太秦に籠り侍りけるに、心細く覺えければ」(病気で太秦に籠もっていました時、心細く思われたので)。
解説
周防内侍の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、322頁(コマ171)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日