古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1706番

いかにせむ

増賀(ぞうが)

どうしよう。身を憂き舟の荷が重いので、最後の泊まりはどこになるのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
增賀上人(増賀)
  1. 1いかにせむいかにせむいかにせむ初句
  2. 2身み身みみをををうきうきうき舟ふね舟ふねふねののの二句
  3. 3荷に荷ににををを重おも重おもおもみみみ三句
  4. 4つひのつひのついの泊とまり泊とまりとまりややや四句
  5. 5いづくなるらむいづくなるらむいずくなるらむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

どうしよう。身を憂き舟の荷が重いので、最後の泊まりはどこになるのだろう。

意訳

どうしたらよいのだろう。つらいこの身を乗せた舟は荷が重く、最後に行き着く港はどこになるのだろう。

語釈・文法注

うき舟
「憂き」と「浮き舟」を掛ける。
荷を重み
荷が重いので。罪業の重さをたとえる。
つひの泊
最後の停泊地。死後の行き先。

和歌

作者
増賀(ぞうが) 917–1003
平安中期の天台宗の僧。橘恒平の子。名利を嫌って多武峰に隠棲し、奇行の逸話で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1706番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「うき」に「憂き」と「浮き」。
初句切れ
初句切れ。

解説

増賀の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、313頁(コマ166)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日