古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1683番

蔭にとて

紀貫之(きのつらゆき)

陰に入ろうと立ち隠れると、唐衣が濡れない雨が降るような、松の音だなあ。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1人ひと人ひとひとののの許もと許もともとにまかりてにまかりてにまかりて、、、これかれこれかれこれかれ松まつ松まつまつののの蔭かげ蔭かげかげにおりゐてにおりゐてにおりいて遊あそ遊あそあそびけるにびけるにびけるに詞書
  2. 2蔭かげ蔭かげかげにとてにとてにとて初句
  3. 3立た立たたちかくるればちかくるればちかくるれば二句
  4. 4唐衣からころも唐衣からころもからころも三句
  5. 5濡ぬ濡ぬぬれぬれぬれぬ雨あめ雨あめあめふるふるふる四句
  6. 6松まつ松まつまつののの聲こゑ聲こゑこえかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人のもとに出かけて、あれこれと松の陰に下りて遊んだ時に。

陰に入ろうと立ち隠れると、唐衣が濡れない雨が降るような、松の音だなあ。

意訳

日陰にと思って松の下に立ち寄ると、衣は濡れないのに、雨が降るような松風の音が聞こえる。

語釈・文法注

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1683番
歌体
短歌
状況
詞書「人の許にまかりて、これかれ松の蔭におりゐて遊びけるに」(人のもとに出かけて、あれこれと松の陰に下りて遊んだ時に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、309頁(コマ164)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日