古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1681番

ふる里は

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

古里は浅茅の葉末となりはてて、月に残っている人の面影よ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2ふるふるふる里さと里さとさとははは初句
  3. 3淺茅あさぢ淺茅あさぢあさじががが末すゑ末すゑすえににに二句
  4. 4なりなりなりはははてゝてゝてて三句
  5. 5月つき月つきつきににに殘のこ殘のこのこれるれるれる四句
  6. 6人ひと人ひとひとののの面影おもかげ面影おもかげおもかげ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を詠みました時に。

古里は浅茅の葉末となりはてて、月に残っている人の面影よ。

意訳

古里はすっかり浅茅が茂りはてた。月の光の中に、昔の人の面影だけが残っている。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1681番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌よみ侍りけるに」(百首歌を詠みました時に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、308頁(コマ164)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日