新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1669番
煙絕えて
煙が絶えて、焼く人もいない炭竈の跡の、嘆きの薪を、誰が伐るのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕俊恵法師が亡くなった後、毎年贈っていた薪などを弟子たちのもとに贈るといって。
煙が絶えて、焼く人もいない炭竈の跡の、嘆きの薪を、誰が伐るのだろう。
意訳
炭を焼く人も亡くなり、炭竈の煙も絶えてしまった。残された嘆きの薪を、いったい誰が伐るのだろう。
語釈・文法注
- なげき
- 「嘆き」と「投げ木(薪)」を掛ける。
和歌
- 作者
- 賀茂重保(かものしげやす) 1119–1191
賀茂別雷社の神主。『月詣和歌集』を撰んだ。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1669番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「俊惠法師身まかりて後、年頃つかはしけるたき木など弟子どもの許につかはすとて」(俊恵法師が亡くなった後、毎年贈っていた薪などを弟子たちのもとに贈るといって)。
修辞
- 字余り
- 初句。
- 掛詞
- 「なげき」に「嘆き」と「投げ木」。
解説
重保の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、306頁(コマ163)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日