新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1663番
世をそむく
世を背く山の南の松風に、苔の衣は夜寒なのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕知り合いの人が熊野にこもっておりました時に、贈った歌。
世を背く山の南の松風に、苔の衣は夜寒なのだろうか。
意訳
世を捨てて住む熊野の山の南を吹く松風に、あなたの僧衣は夜寒く感じられていることでしょう。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 安法(あんぽう) 生没年未詳(十世紀後半)
俗名源趁。源融の曽孫。河原院に住み、恵慶らと交わった。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1663番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「あひ知れりける人の、熊野にこもり侍りけるに、つかはしける」(知り合いの人が熊野にこもっておりました時に、贈った歌)。
解説
安法の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、305頁(コマ162)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日