古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1657番

定めなき

中務(なかつかさ)

定めのない名は立っているが、飛鳥川は、早く渡った瀬なのだった。

作者
中務
  1. 1天曆てんりやく天曆てんりやくてんりゃくののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶににに國々くにぐに國々くにぐにくにぐにののの所ところ所ところところののの名な名ななをををかゝせさせかゝせさせかかせさせ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、飛鳥川あすかがは飛鳥川あすかがはあすかがわ詞書
  2. 2定さだ定さださだめなきめなきめなき初句
  3. 3名な名ななにににははは立た立たたてれどてれどてれど二句
  4. 4飛鳥川あすかがは飛鳥川あすかがはあすかがわ三句
  5. 5早はや早はやはやくくく渡わた渡わたわたりしりしりし四句
  6. 6瀨せ瀨せせにこそありけれにこそありけれにこそありけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕天暦の御代、屏風に国々の名所を描かせました時に、飛鳥川。

定めのない名は立っているが、飛鳥川は、早く渡った瀬なのだった。

意訳

淵瀬の定まらない川という名は立っているけれど、飛鳥川は、昔早々に渡った瀬なのだった。

語釈・文法注

和歌

作者
中務(なかつかさ) 912?–991?
宇多天皇の皇子敦慶親王と歌人伊勢の娘。村上天皇の時代の歌壇で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1657番
歌体
短歌
状況
詞書「天曆の御時、屏風に國々の所の名をかゝせさせ侍りけるに、飛鳥川」(天暦の御代、屏風に国々の名所を描かせました時に、飛鳥川)。

解説

中務の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、304頁(コマ162)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日