新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1648番
かゝるせも
このような瀬もあったのに、宇治川が絶えるほどに嘆いたことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕冬のころ、大将を辞して嘆くことがありました翌年、右大臣になって奏上しました歌。
このような瀬もあったのに、宇治川が絶えるほどに嘆いたことだ。
意訳
こんなうれしい瀬もあったのに、宇治川の流れが絶えてしまうほどに、私は嘆いていたのだった。
語釈・文法注
- かかる
- 「斯かる」と「懸かる」を響かせる。
和歌
- 作者
- 藤原兼家(ふじわらのかねいえ) 929–990
藤原師輔の子。摂政・太政大臣に至った。道隆・道長らの父。東三条殿に住んだ。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1648番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「冬の頃、大將はなれて歎くこと侍りける明くる年、右大臣になりて奏し侍りける」(冬のころ、大将を辞して嘆くことがありました翌年、右大臣になって奏上しました歌)。
解説
兼家の歌。底本は初句を「かゝるせも」とするが、「かはるせも」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、302〜303頁(コマ161)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日