古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1605番

今更に

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

今さら住みにくいといってもどうしようか。灘の塩屋の夕暮れの空よ。

作者
藤原秀能
  1. 1海邊うみべ海邊うみべうみべののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2今更いまさら今更いまさらいまさらににに初句
  3. 3住す住すすみうしとてもみうしとてもみゅうしとても二句
  4. 4いかゞせむいかゞせむいかがせむ三句
  5. 5灘なだ灘なだなだののの鹽しほ鹽しほしお屋や屋ややののの四句
  6. 6夕ゆふ夕ゆふゆうぐれのぐれのぐれの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕海辺の心を。

今さら住みにくいといってもどうしようか。灘の塩屋の夕暮れの空よ。

意訳

今になって住みにくいと言っても、どうしようもない。灘の塩焼き小屋の上に広がる夕暮れの空よ。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1605番
歌体
短歌
状況
詞書「海邊の心を」(海辺の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

秀能の歌。底本は第三句を「いかゞせむ」とするが、「いかならむ」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、295頁(コマ157)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日