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新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1591番

晴るゝ夜の

在原業平(ありわらのなりひら)

晴れた夜の星か、川辺の蛍か。それとも私の住む方の海人の焚く火か。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
在原業平朝臣(在原業平)
  1. 1晴は晴ははるゝるゝるる夜よ夜よよののの初句
  2. 2星ほし星ほしほしかかか河かは河かはかわ邊べ邊べべののの二句
  3. 3螢ほたる螢ほたるほたるかもかもかも三句
  4. 4吾わ吾わわががが住す住すすむむむ方かた方かたかたののの四句
  5. 5蜑あま蜑あまあまのたくのたくのたく火ひ火ひひかかか結句

引用の仕方

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現代語訳

晴れた夜の星か、川辺の蛍か。それとも私の住む方の海人の焚く火か。

意訳

遠くに見えるあの光は、晴れた夜の星だろうか、川辺の蛍だろうか。それとも私の住む里の海人が焚く漁り火だろうか。

語釈・文法注

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1591番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

業平の歌。『伊勢物語』第八十七段の歌。底本は第四句を「吾が住む方の」とするが、「わが住む方に」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、292頁(コマ156)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日