古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1574番

世の中に

藤原顕長(ふじわらのあきなが)

世の中に飽きはててしまったので、都でも、今は嵐の音ばかりがする。

詞書
「山里に住み侍りける頃、嵐はげしき朝、前中納言顯長が許につかはしける」(前の歌と同じ詞書)
作者
前中納言顯長(藤原顕長)
  1. 1世よ世よよののの中なか中なかなかににに初句
  2. 2あきあきあきはははてぬればてぬればてぬれば二句
  3. 3都みやこ都みやこみやこにもにもにも三句
  4. 4今いま今いまいまははは嵐あらし嵐あらしあらしののの四句
  5. 5音おと音おとおとのみぞするのみぞするのみぞする結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

世の中に飽きはててしまったので、都でも、今は嵐の音ばかりがする。

意訳

世の中にすっかり飽きてしまったので、都にいても、今は嵐の音ばかりが耳に響きます。

語釈・文法注

あき
「秋」と「飽き」を掛ける。

和歌

作者
藤原顕長(ふじわらのあきなが) 1118–1167
藤原顕隆の子。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1574番
歌体
短歌
状況
詞書「山里に住み侍りける頃、嵐はげしき朝、前中納言顯長が許につかはしける」(返歌)。

修辞

掛詞
「あき」に「秋」と「飽き」。

解説

顕長の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、288頁(コマ154)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日